「食べログ」飲食店“不当に減点”訴え きょう判決・・・専門家が語る“分かれ目”(2022年6月16日)

「食べログ」飲食店“不当に減点”訴え きょう判決・・・専門家が語る“分かれ目”(2022年6月16日)

「食べログ」飲食店“不当に減点”訴え きょう判決・・・専門家が語る“分かれ目”(2022年6月16日)

 月に8000万人以上が利用する日本最大級のグルメサイト「食べログ」。その点数が「意図的に減点された」と、飲食店側が訴えた裁判です。注目の判決が、16日に言い渡されます。

■“チェーン店だから減点”訴え

 人々が口にしているのは、大手グルメサイト「食べログ」が掲載している、飲食店の“評価点”についてです。

 その評価点を巡り、食べログを運営するカカクコムを相手どって訴えを起こしたのが、都内を中心に30店舗以上の焼き肉店を経営する「韓流村」です。

 韓流村によると、2019年5月、社長が各店舗の食べログの評価点が、軒並み大きく下がっていることに気付いたといいます。

 韓流村がまとめた2019年5月7日と21日の評価点。評価点は原則、月に2回更新されますが、当時、経営していた22店舗中、オープンしたばかりの1店舗を除く、21店舗の評価点が一斉に下がったというのです。

 最大の下げ幅となった中目黒店は、3.51あったものが、3.06になりました。

 韓流村の主張:「本当においしくない店。味が落ちたような評価を、我々はある日、突然された」

 韓流村が調べたところ、他のチェーン店でも、軒並み点数が下がったところがあったということです。

 韓流村は訴えで、食べログを運営するカカクコムが、評価点の算出方法を変更して、チェーン店のみ点数を下げたと主張します。

 食べログの有料会員になると、検索で上位に掲載されるプランがあり、チェーン店であれば、より多くの金を払ってくれるだろうという仮説のもと、変更したと主張しています。

 点数が下がったことで、来客数や売り上げが減少したと訴え、およそ6億4000万円の損害賠償などを求めているのです。

 一方、カカクコム側は、チェーン店のみ点数を下げたとする韓流村側の主張について「特定の店舗が飲食店市場から排除されると、有料店舗会員からの手数料収入を失うことになる」などとして否定しています。

■飲食店の“評価点”どう決まる?

 そもそも、評価点の算出方法について、食べログのホームページでは、次のように説明しています。

 食べログホームページから:「点数は、ユーザーから投稿された主観的な評価・口コミをもとに算出した数値です」

 ただ、不正対策のため、算出方法の詳細は非公開としています。

 今回の裁判のなかで、算出方法を変更したことによって、点数が減ったことは認めているカカクコム側。変更した理由については、次のように主張しています。

 カカクコム側の主張:「今まで繰り返し行われてきた改善と同様に、ユーザーのお店選びをさらに便利にするという目的、消費者がより良いサービスを選択するという目的を達成するための、継続的なアップデートの一環である」

■専門家が語る“判決の分かれ目”

 専門家は、裁判所が「消費者目線」をどう判断するかが、判決の分かれ目になると話します。

 大江橋法律事務所・小田勇一弁護士:「(算出方法)変更ということに関して、一部事業者や店舗が、不利益を被ったかどうかではなく、ユーザーにとってメリットがある変更で。そのなかで、たまたまある店舗、特定のカテゴリーの店舗が不利益を被ったなら、それはプラットフォーム全体を見て、効果を見ないといけない。それを裁判所がどう判断するか」

 注目の判決は、16日午後に言い渡されます。

(「グッド!モーニング」2022年6月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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