“危険自転車”商店街爆走 「歩行者天国」ルール無視 注意に・・・坂道でも“通り抜け”(2022年6月1日)
各地で人出が増えているなか、都内の商店街を悩ませているのが、危険な運転をする自転車です。驚きの光景をカメラが捉えました。
■ルール無視・・・自転車が商店街“爆走”
急な坂道を下っていく自転車。猛スピードで、駆け抜けていきます。
歩行者専用の道を傍若無人に走行。多くの人でにぎわう商店街で、人の間を縫うように通過。この商店街は、通学路にもなっています。
近隣住民:「皆、そういう意識がない。これだけ看板が出ているが、関係ない」
多くの飲食店や商業施設などが立ち並ぶ、東京・赤羽。
JR赤羽駅の東側。駅から歩いて3分ほどの「赤羽スズラン通り商店街」です。およそ330メートルに120の店舗がひしめき、平日は一日あたりおよそ1万5000人。休日はおよそ3万人が通行しています。
コロナ前の日常を取り戻そうとするなか、赤羽駅の周辺は去年と比べて、1割ほど人出が増加しています。
■“歩行者天国”ルールも無視
人通りが多くなる正午から午後8時は“歩行者天国”に。商店街と警察は、看板や横断幕などで自転車から降りて通行するよう、呼び掛けていますが、たくさんの人が歩いている間を、1台の自転車が通ります。
商店街によると、自転車を降りて通行する人は、2割ほど。ほとんどの自転車が交通ルールを無視して、そのまま商店街を通っています。
■注意に逆ギレ「なぜ自分だけ」
この光景は、今に始まったことではありません。
こうした現状に、商店街では、口頭で呼び掛けも行っていますが、呼び掛けても無視されます。
この自転車は、チャイルドシートに子どもを乗せながら走っています。危険な状況が続いているにもかかわらず、注意しづらい理由もあります。
赤羽スズラン通り商店街・秋廣教雄理事長:「注意することがあるが、嫌がる。逆に怒られる。なぜ私だけ?と」
小学生のすぐそばを、自転車はすり抜けていきます。
自転車に乗っていた人:「(Q.「自転車は降りましょう」と書いていますが?)降りないですね、自分も含めて。お迎えがという感じで、すみません」「皆、自転車に乗って通っている」「(Q.まずいかなとは思わない?)あまり考えない。急いでいると、サッと通ってしまう」
この現状を少しでも変えようと、商店街は近く、警察や北区と合同で注意の呼び掛けを行う予定です。
■下り坂爆走・・・“注意看板”も無視
危険な自転車が現れるのは、商店街だけではありません。
JR赤羽駅の西側。駅から歩いて5分ほどの場所です。
近隣住民:「(Q.地元住民にとって、どのような坂道?)駅最短で、お買い物最短だから使う」
住宅街から駅への抜け道となっているこの坂道。「自転車は降りて通行して下さい」という看板がありますが、歩行者の後ろを、自転車で通り抜けようとする人がいました。
「大坂」という名前のこの坂。長さおよそ70メートル、勾配は12%。自転車での走行には、危険が伴う急な坂道です。
チャイルドシートを付けることなく、子どもをサドルに乗せた、“2人乗り自転車”の姿もあります。
■スマホいじり・・・両耳イヤホン
さらに、耳にはイヤホン。最近増えているのが、耳にイヤホンをして、右手でスマートフォンを操作しながら、自転車に乗る女性の姿もありました。
警視庁によりますと、東京都の場合、イヤホンをして音楽を聴くなど、運転上必要な周りの音や声が聞こえない状態で自転車を運転すると、5万円以下の罰金が科せられることもあります。
近隣住民に話を聞いている最中にも、自転車が坂を下っていきます。
近隣住民:「だから、ああやってね。下りられるのよ、ここ」
■「降りましょう」看板も無視
自転車と歩行者がぶつかる事故の実験映像。自転車といえども、後方から不意を突かれると、大人を突き倒す衝撃を持っていることが分かります。
注意を呼び掛けると、自転車から降りてくれる人がいる一方で、多くの人は、自転車に乗ったまま坂を通過してしまいました。
■上り坂道もスイスイ「怖い」
自転車は降りて通行するよう、呼び掛けられている東京・北区赤羽の坂道。猛スピードで坂道を下る自転車が多発するなか、坂を上る際に“脅威”となる自転車もあります。
電動アシスト自転車です。次々と勢いよく坂を登っていきます。電動自転車の普及により、この坂道でも、静かに速いスピードで上っていく自転車が増えたといいます。
近隣住民:「怖いです。電動自転車の人は、上がっていっちゃう」
道幅が狭く、人通りが多いこの坂道。北区は、坂の上側に加えて、下側にも、追加で路面標示の設置を検討しています。
(「グッド!モーニング」2022年6月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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