ロシア駐英大使 戦術で『核』使用の可能性を“否定”「国家の存在脅かされる場合」と強調|TBS NEWS DIG

ロシア駐英大使 戦術で『核』使用の可能性を“否定”「国家の存在脅かされる場合」と強調|TBS NEWS DIG

ロシア駐英大使 戦術で『核』使用の可能性を“否定”「国家の存在脅かされる場合」と強調|TBS NEWS DIG

ウクライナ情勢です。東部の要衝、セベロドネツクについて、ゼレンスキー大統領は29日、3分の2の住宅が完全に破壊されるなどし、ロシア軍による集中的な攻撃が続いていると危機感をあらわにしました。

29日、ウクライナの第二の都市ハルキウを訪れたゼレンスキー大統領。兵士にメダルを渡し、激励しました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「私たちの独立を守ってくれてありがとう。これからも気をつけて。ウクライナに栄光あれ」

ハルキウは侵攻開始直後からロシア軍によって激しい攻撃を受けた都市で、ゼレンスキー大統領は当局者とともに視察も行いました。

先月上旬に市民の虐殺疑惑が浮上した首都キーウ近郊のブチャなどを訪問していますが、ウクライナ東部を訪問したことが明らかにされたのはロシアによる侵攻以降、初めてです。

そして、このハルキウの東に位置するのが東部ドンバス地方。

ルハンシク州では、州の「最後の拠点」とされているセベロドネツクで、ロシア軍が攻勢を強めていて、ゼレンスキー大統領は、「重要なインフラ施設はすでに破壊された」と明らかにしました。

さらに、「住宅の9割は損壊し、3分の2は完全に破壊された」と述べ、ロシア軍の兵力がこの地域に集中させられていると危機感を露わにして、抗戦のためには西側諸国からさらなる武器の援助が必要との認識を改めて強調しました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「我々は攻撃を抑えるためできることは全てやっている。国民と国土を守るため、より多くの近代的な武器を入手しようとしなかったことは1度もない」

一方、ロシア側は。

ロシア ラブロフ外相
「ルハンシク州とドネツク州を解放することは絶対的な優先事項だ」

ドンバス地方の完全制圧は“絶対的な優先事項”だとして、攻撃の手を緩める気配はみじんも示さない姿勢を強調。ウクライナ東部をめぐる攻防は、今後も激しく続く見通しです。

こうしたなか、ロシア側からこんな発言が。

ロシア アンドレイ・ケリン駐英大使
「ロシアには戦術核兵器の使用に関して非常に厳格なルールがある。現在の(ウクライナでの)軍事作戦とは何の関係もない」

イギリスに駐在するロシアのアンドレイ・ケリン大使がBBCのインタビューに対し、ウクライナで戦術核を使う可能性を否定したのです。使用は「主に国家の存在が脅かされている場合」に限られると強調、ロシア政府の従来の立場を示しました。

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