【知床観光船事故】引き揚げ成功”KAZU 1″網走港に到着 桂田社長が確認へ
知床沖で沈没した観光船「KAZU 1」が27日、網走港に到着しました。関係者によりますと、今後、知床遊覧船の桂田社長に、到着した「KAZU 1」を確認させるということです。
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27日午後2時過ぎ、北海道の網走港に作業船が到着しました。
記者(北海道・網走港)
「午後2時34分です。「KAZU 1」を載せた作業船が網走港に着岸しました」
ブルーシートで覆われていますが、2度の沈没でも船体はほぼ原形をとどめていました。
記者(26日午後10時半ごろ)
「あちらに見える作業船「海進」では、「KAZU 1」を引き揚げるための作業が始まります」
作業は夜を徹して行われました。日付が27日にかわった午前2時過ぎには、船の位置を調整するためでしょうか、作業船が180度ほど回転する様子も見られました。
そして…
記者(27日午前2時半すぎ)
「現在 午前2時半を過ぎたところです。引き揚げられた「KAZU 1」の船体がはっきりと確認できます」
吊り上げ作業の開始からおよそ12時間後の午前3時20分、「KAZU 1」の引き揚げに成功しました。
午前10時からは移動を開始。4時間以上かけて港に到着した「KAZU 1」には、周りを囲うように鉄骨が設置されました。
関係者によりますと、今後、桂田社長に到着した「KAZU 1」を確認させるということです。
また、「KAZU 1」の陸揚げは28日以降になる見通しですが、陸揚げした後に、希望する家族に船体を見せることを検討しているということです。
今回の事故では、いまだ12人の行方がわかっていません。専門家は、船体の引き揚げが事故原因の究明には重要だと話します。
水難学会 安倍淳副会長
「特に『KAZU 1』の場合には、沈没した瞬間の誰も目撃情報がない」
今回の事故の“唯一の証拠”だという観光船「KAZU 1」。
水難学会 安倍淳副会長
「この証拠(KAZU 1)をしっかり調べることによって、沈没にいたる原因、脱出はどのように行われたのか、船長が何を最後までしていたのか、エンジンがどの時点で止まったのか」
こうした事実の確認には、計器や機材、船体の傷などを照合する作業が続くため、調査は長期化が予想されるということです。
(2022年5月27日放送「news every.」より)
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