「みんな恐怖でパニックだった」米21人死亡 児童語る“緊迫の一部始終”(2022年5月27日)
アメリカ・テキサス州の小学校で児童19人と教師2人の命が奪われた銃撃事件。その場に居合わせた子どもたちが「事件の一部始終」を語りました。
10歳のマイテ・ロドリゲスさん。夢は大学を出て、海洋生物学者になることでした。
亡くなったマイテさんの母:「娘にはカリスマがありました。目標に向かって進んでいました。野心があり、決意があり、集中していて、競争力がありました。スマートで明るく、美しく、幸せでした」
頑張って勉強に打ち込む一方、日本のアニメも好きだったと言います。
亡くなったマイテさんの母:「娘の部屋です。アニメが好きで、特に『進撃の巨人』がお気に入りでポスターも張っていました」
事件が起きた時、学校にはおよそ600人の児童が登校していました。
学びの場に突然、見知らぬ男が入ってきて銃を乱射する。
その場に居合わせた子どもたちの恐怖は計り知れません。
チャンス・アギーレくん(9):「何が起きているか分からなくて、皆怖がっていてパニックだった。警察と国境警備隊が何人も食堂に入ってきて、僕たちは食堂のステージの裏に隠れた」
アデリン・ガルザさん(10):「休み時間で門の外にいたコーチが『走れ、走れ、走れ』と言った。『できるだけ早く走れ』と。サントスさんがドアを開けて中に入るように言った。そして床に座ってしゃべらないようにと言われた。もし大きな声で話したら、犯人が入ってきて撃つから」
命を奪われたのは21人。2人の教師と19人の児童です。
亡くなったレイラさん(11)の父:「娘は夏が来るのを楽しみにしていました。動物園に行ったり、イリノイ州の親戚に会いに行ったりとか。でもこんなことになってしまって、もうそれもできない」
亡くなったジャクリンさん(10)の父:「音楽が大好きで、体操もやって、家族と一緒にいるのが好きで、TikTokに映像を投稿したり」「(Q.娘さんがいない家は?)空っぽです。いっぱいだけど空っぽです。家族はみんないるけど空っぽです」
亡くなった教師の1人、イルマ・ガルシアさんです。
事件2日後の26日、夫も亡くなったことが分かりました。
記者:「夫のジョーさんがけさ倒れて亡くなったことが分かりました。妻の葬儀の準備をしていました。死因は心臓発作ですが家族は25年以上連れ添った愛する人を失った悲しみが原因だと思っています」
亡くなったホセくん(10)の祖父:「政府はこんなことを止めなきゃ。止められることです。こんなことをする犯罪者に銃を渡すな。なんでこんなやつが銃を手に入れて小さな子どもたちを撃つんだ。あまりにも繰り返される。そして私たちにも起きた」
銃規制を求める声は乱射事件が起きるたびに高まりますが、それを阻んできたのが強力な圧力団体、NRA=全米ライフル協会です。
NRAは27日から、まさにテキサス州で年次総会を開く予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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