相次ぐ高齢ドライバー事故・・・“逆走車”と正面衝突 「ハネムーン目前」で夫婦悲痛(2022年5月27日)

相次ぐ高齢ドライバー事故・・・“逆走車”と正面衝突 「ハネムーン目前」で夫婦悲痛(2022年5月27日)

相次ぐ高齢ドライバー事故・・・“逆走車”と正面衝突 「ハネムーン目前」で夫婦悲痛(2022年5月27日)

 新婚旅行を控えていた男性が、センターラインを越えて突っ込んできた車に衝突され、重傷を負いました。運転していたのは高齢男性で、事故直後の映像には、自分がどういう運転をしていたのか、分かっていないような様子が映っていました。

■ハネムーン目前・・・夫婦悲痛

 16日、千葉県の県道を走る車の車載カメラの映像です。

 カーブを曲がり始めた瞬間、正面衝突。衝撃で、カメラは空を向いてしまいました。

 前から来た車は、大きくセンターラインを越え、“逆走”しているようにも見えます。

 被害者の男性は、全治4週間のけがをしました。

 被害者:「(Q.あれだけはみ出されると、避けようがない?)カーブの所なので。一瞬ですので、避けられなかったです。鎖骨が骨折したり、肋骨(ろっこつ)だったり、手首ですかね。まだ痛みがとれておりません。歯磨きだったり、ご飯食べる時にも、利き手側ですので。お箸が持ちづらかったりですね。あとは、就寝時ですかね。寝返りが打てない」

 男性は、事故の2日後に、3月に結婚した妻とのフォトウェディングの撮影や新婚旅行を控えていたといいます。

 撮影のための衣装や、京都・神戸などを巡る7泊8日の旅行もすべてキャンセルしたということです。

 被害者:「妻は、非常に楽しみにしていたので。ちょっと悔やまれますね」
 被害者の妻:「(Q.今ごろ、神戸で旅行の予定だった?)そうですね、きょうが主人の誕生日だったので。ホテルでサプライズとかしたいなと考えていたんですけども。全部ダメになっちゃいましたね」

■事故直後「うーん・・・申し訳ない」

 相手のドライバーは、73歳の高齢男性でした。

 被害者:「事故当時、私は手がしびれて、力が入らなかったので、車外に出ることはできなかったが。向こうの方は自力歩行可能で、自分の車の所を右往左往してる感じ。今思うと、具合が悪そうだったのは、見て取れましたね」

 事故直後、相手の高齢男性との会話を記録した映像では、事故が起きた時の状況を把握していないようにも見えます。

 被害者:「あなたがふらふら、こっちの車線はみ出してきたんですよね?」
 加害者の男性:「ふらふらって・・・」
 被害者:「じゃないと、ここで止まることないじゃん」
 加害者の男性:「うーん・・・」
 被害者:「俺だって、右にハンドル切ったけど、間に合わないし」
 加害者の男性:「うーん・・・申し訳ない」

 被害者の男性は事故後、頭痛や嘔吐(おうと)の症状を訴え、5日間の入院を余儀なくされました。

■「電動車イス」提案業者も

 各地で高齢ドライバーの事故が相次いでいます。

 23日、長崎市では、白い軽乗用車が暴走。信号待ちをしている車の間をスピードを緩めず、ぶつかりながら突進。運転していたのは、高齢男性でした。

 24日には、神戸市で乗用車が車2台に追突。道路脇の自動車整備工場に突っ込みました。運転していたのは、79歳の男性でした。

 急増する高齢ドライバーの事故を受け、群馬県にある自動車販売店が高齢者の新たな移動手段として、提案しているのが「電動車イス」です。

 トヨタカローラ高崎 経営企画室・黒田俊祐課長:「『車を手放す』『免許を返納する』という声が、昔から比べると増えてきた。自動車を通じて、良い関係を築いてきたお客様との縁が切れてしまう。(高齢者)本人と接点を維持していく。そのことに加えて、下の世代の方との接点を拡大していくというのが、導入の目的の一つ」

■新婚夫婦「免許制度改善を」

 そんななか、今月13日、「改正道路交通法」が施行。免許証を更新する際、信号無視などの違反歴がある75歳以上を対象に、運転技能検査が義務付けられました。

 被害者:「(Q.高齢者の事故がなかなか途絶えないが?)免許を取ってから、何十年も経っている方が多いと思いますので。道路標識しかり、ウインカーを出すタイミングだったり、もうちょっとしっかりとした免許制度があれば、こういう事故も減っていくんじゃないかと思います」

(「グッド!モーニング」2022年5月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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