【独自】バイデン政権へミルク外交? 日本政府が国内メーカー5社に状況確認(2022年5月23日)

【独自】バイデン政権へミルク外交? 日本政府が国内メーカー5社に状況確認(2022年5月23日)

【独自】バイデン政権へミルク外交? 日本政府が国内メーカー5社に状況確認(2022年5月23日)

 バイデン大統領を巡っては実は今、アメリカ国内で大きな問題を抱えています。赤ちゃん用のミルクの棚が空っぽになっています。大規模なリコールで、赤ちゃん用ミルクが極度に不足。政権にも批判が集まりバイデン政権は、この外遊中も連日、対応に追われています。こうしたなか、Jチャンネルの独自取材で複数の国内メーカーに日本政府から輸出について問い合わせがあることが分かりました。

 CNNアンカー:「ミルク危機が悪化しています」

 ぽっかり空いたスーパーの棚。消えてしまったのは「粉ミルク」です。

 今、アメリカで赤ちゃん用のミルク不足が深刻化し、一部では買い占めも発生・・・。人々が粉ミルクに殺到する事態に発展しています。そこでバイデン大統領が打ち出したのは・・・。

 アメリカ、バイデン大統領:「空飛ぶミルク作戦を発表します」

 まるで軍事作戦のような名前が付いた「空飛ぶミルク作戦」とは・・・。

 CNNアンカー:「サウスカロライナ州で少なくとも4人の赤ちゃんが入院しました」

 そもそもミルク不足に陥ったきっかけは、アメリカでのシェアが4割を超えるアボット社の粉ミルクで、乳児が細菌感染症になり、2人が死亡。工場が長期間、閉鎖されたことです。

 アメリカでは6カ月以上の赤ちゃんの実に70%以上が粉ミルクも合わせて使用しているといいます。

 少しでもミルクを節約しようと、まだ生後5カ月の娘に流動食を食べさせようとする母親もいました。

 母親:「どうやって乗り切るのか非常に難しくなっています。これが最後の缶です」

 こうした危機的状況にアメリカの小児学会が6カ月以上の赤ちゃんの場合、「牛乳で代用できる」と推奨するほどです。日本で牛乳を飲ませるのは、1歳を過ぎてからとされています。

 ミルクの不足は、バイデン政権の支持率低下の要因にもなっていて、事態の打開に躍起になっています。

 アメリカ、バイデン大統領:「空飛ぶミルク作戦を発表します。国防省と保健福祉省に対し航空機を海外に送り、赤ちゃん用ミルクを受け取るように命じました」

 国防省と保健省に対し、航空機を海外に送り粉ミルクを受け取るように命じました。

 海外からミルクを運ぶため、軍を動かすというのです。また、バイデン大統領は、本来軍需物資調達が目的の「国防生産法」を発動し、国内メーカーに増産を要請しています。

 22日、第一弾の粉ミルクがアメリカに到着・・・。

 軍人らが運んでいるのは、スイスのブランド「ネスレ」の粉ミルクです。わざわざ様子を見に来た家族も。

 現在、来日しているバイデン大統領・・・。日本に協力を求める、いわば「ミルク外交」もあるのでしょうか。

 粉ミルクを製造する日本の複数のメーカーに政府から問い合わせがあったことが番組の取材で分かりました。

 明治ホールディングスとアサヒ食品グループは前向きに支援する方針で、森永乳業も、どんな支援が必要か社内で確認中だとしています。

 農林水産省は国内メーカー5社に輸出ができる状況か確認したということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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