9年ぶり政権交代か…オーストラリア総選挙、世論調査は野党優勢 「対中国政策」が大きな争点に|TBS NEWS DIG
21日、総選挙を控えるオーストラリア。9年ぶりの政権交代となるのか、対中国で連携する日本やアメリカも行方を注目しています。
インフレ対策や気候変動問題などが争点のオーストラリアの総選挙。最新の世論調査では、最大野党・労働党が今のモリソン首相を支える与党の保守連合に対し、支持率で6ポイントリードしています。
記者
「シドニー郊外にある期日前投票所の前です。こちらの選挙区には多くの中国系オーストラリア人も住んでいるといいます」
もうひとつ大きな争点となっているのが、関係が悪化している中国への対応。モリソン首相率いる保守連合は、中国に厳しい姿勢で対処してきた成果をアピールしています。
しかし、中国は4月、オーストラリアが強い影響力を持つ南太平洋のソロモン諸島と安全保障協定を締結。野党・労働党は、これを許したのは与党の「大失敗」だったと痛烈に批判しています。
また、専門家はモリソン政権の対中強硬姿勢が行き過ぎ、結果として中国がソロモン諸島との安保協定を締結することにつながったと分析。そして。
シドニー工科大学 豪中関係研究所 ローレンセソン教授
「現実に中国は消えず存在する。いわば他国は中国と“二股”の関係なのに豪州は“片方”だけなのです」
オーストラリアが対中国を念頭に置いた日米、インドとの枠組み「クアッド」の一員だからといって「中国を無視できない」と指摘しています。
野党・労働党の候補は政府の対中政策について。
最大野党 労働党 サリー・シトウ候補
「モリソン首相や外相は緊張を煽り『戦争』を鼓舞しているのです」
比較的中国寄りとされる労働党ですが、政権が交代しても現在の対中政策に大きな変化はないとみられています。
ただ、「クアッド」の連携に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
24日に東京で開催される「クアッド」首脳会合に誰が出席するのか、選挙のために決まっていないオーストラリア。
与野党の議席がいずれも過半数に届かず連立交渉が長引けば、直前になっても出席者が決まらない異例の事態も懸念されます。
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/U5e8mDo
▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/BYLxvwr
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/agcswRB
コメントを書く