ロシア、製鉄所から投降の兵士映像公開も捕虜交換見通し立たず|TBS NEWS DIG

ロシア、製鉄所から投降の兵士映像公開も捕虜交換見通し立たず|TBS NEWS DIG

ロシア、製鉄所から投降の兵士映像公開も捕虜交換見通し立たず|TBS NEWS DIG

ウクライナ南東部マリウポリの製鉄所をめぐり、ロシア側はこれまでに兵士らおよそ1700人が投降したとしています。ウクライナ側は「捕虜の交換」を求めていますが実現の見通しは立っていません。

並べられたベッドに横たわる男性たち。ロシア国防省が18日公開した、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から投降し、親ロシア派支配地域の病院に運ばれた負傷兵だとする映像です。

「身体的・精神的な迫害は、一切受けていません」

映像は、ロシア側が人道的な対応をアピールするものとなっています。ウクライナ側は捕虜交換の手続きを進めたい考えですが、ロシア下院では製鉄所を拠点に抵抗していた軍事組織「アゾフ連隊」に関し捕虜交換を禁じる法案を審議する動きも。

またロシア連邦捜査委員会は、ウクライナ兵を尋問し、親ロシア派地域の住民に対する犯罪があったかどうか捜査するとしています。

一方、ウクライナではロシア軍の戦争犯罪を裁く初めての裁判の公判が開かれました。民間人を殺害したとして起訴されたロシア兵は…

裁判官
「罪を認めますか?」
ロシア兵の被告
「はい」
裁判官
「全てにおいて?」
ロシア兵の被告
「はい」
裁判官
「証言を拒みませんか?」
ロシア兵の被告
「拒みません」

AP通信などによりますと、罪を認めた21歳のシシマリン被告は侵攻開始の4日後、北東部スーミ州で自転車に乗っていた62歳の男性を射殺したとして起訴され、13日から裁判が行われています。被告は戦車部隊に所属し、通報されるのを防ぐため男性を殺すよう命令されたということで終身刑の可能性があるとされます。

ウクライナの検察当局はさらに1万を超える戦争犯罪の疑いがあるケースを特定しているということです。

こうした中、18日にはロシアのウクライナ侵攻を受け北欧のフィンランドとスウェーデンがNATO=北大西洋条約機構への加盟を同時に申請。

ただ、NATO加盟国のトルコのチャブシオール外相は、加盟に改めて難色を示しました。

アメリカ ブリンケン国務長官
「フィンランドとスウェーデンはきょう、NATO加盟を申請した。これはプロセスであり、同盟国・パートナー国として手続きを進めていく」

トルコ チャブシオール外相
「トルコにはフィンランドとスウェーデンがテロ組織を支援しているという安全保障上の懸念がある」

会談したアメリカのブリンケン国務長官はフィンランドとスウェーデンの加盟に理解を求めましたが、トルコ側は「我々の安全保障上の懸念も満たされるべきだ」と主張しています。

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