雪山で遭難 “携帯”でSOS 4人救助・・・専門家 捜索待つ間は「できるだけ体力温存」(2021年12月29日)

雪山で遭難 “携帯”でSOS 4人救助・・・専門家 捜索待つ間は「できるだけ体力温存」(2021年12月29日)

雪山で遭難 “携帯”でSOS 4人救助・・・専門家 捜索待つ間は「できるだけ体力温存」(2021年12月29日)

 大雪の影響により、山でキャンプをしようとしていた男性5人が遭難しました。これまでに4人が救助されましたが、残り1人の安否は分かっていません。

■携帯でSOS・・・4人救助

 男性らが遭難したのは、兵庫県と鳥取県の県境にある氷ノ山で、標高1510メートル。兵庫県では、最高峰の山です。

 遭難したのは、大阪府や奈良県に住む30代から70代の男性5人グループ。25日、1泊2日の予定でキャンプをするため山に入り、26日に下山するはずでしたが、夜になっても戻りませんでした。

 それぞれの家族からの届け出で遭難が判明。兵庫県警と消防が合同で捜索していましたが、27日午後6時半ごろ、遭難者の1人から連絡が入ったということです。

 遭難した男性登山者:「1人が動けなくなったため、4人で下山する」

 そして、28日、警察と消防のヘリコプター2機が4人を発見、救助しました。

 救助された4人は病院に搬送されましたが、いずれも意識はあるということです。しかし、山中で動けなくなったまま残された1人、66歳男性の安否は分かっていません。

 遭難当時、現場は1メートルほどの積雪があり、視界も悪い状態でした。

 こうした雪山に取り残された場合、捜索隊を待つ間、どう過ごせばよいのでしょうか。専門家は、次のように話します。

 中国山岳ガイド協会・小林佳崇さん:「できるだけ自分の体力を温存しないといけないので、風とか雪とか当たらないような場所を探して、装備があればツェルトという簡易テントだったり、スコップで穴を掘って雪濠(せつごう)を掘るとか。それ以上寒くならないように救助を待つという方法しかないと思います」

 残された男性の捜索は、29日午前から再開される予定です。

■倒木に電車衝突・・・立ち往生

 “数年に一度”といわれる強烈な寒波の影響で、各地で大雪となり、青森市内では除雪が追い付かず、渋滞が発生。会社に向かう途中、巻き込まれたカメラマンは、脱出まで3時間かかりました。

 山形では電車が倒れた木に衝突、雪のなか、立ち往生する事態に。乗客は、線路を歩いて移動しました。

 関東でも年末年始の週末、寒気が流れ込み、厳しい寒さとなる見込みで注意が必要です。

(「グッド!モーニング」2021年12月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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