カツオの腹やエイなど『未利用魚や規格外』を食べてSDGs アクションの形は様々(2022年5月18日)
大阪の百貨店では早くもお中元商戦が始まりました。今年の注目は“SDGs”がテーマとなった商品です。
あべのハルカス近鉄本店に設けられたお中元の特設売り場。ビールや素麺などの定番商品に加え、焼き鳥をセットにした「赤鶏さつま焼き鳥4種セット(16本・税込み5400円)」など、コロナ禍で増えた“おうち時間”を充実させる商品が目立ちます。
(来店客)
「ハムのセット、それからビールのセット。贈るからには喜んでもらえる品物がいいだろうと」
「20件くらい。向こうが待ってはりますやんか」
こうした中、新たなニーズに対応しようと、今年初めて設けたのが“SDGs”をテーマにしたコーナーです。中身の数を1つ減らしてその分の費用を東北の被災地に寄付するものや、障がい者雇用に力を入れる工房のチョコレートなど、購入することで社会貢献できるような商品の品ぞろえに力を入れました。
(近鉄百貨店・営業政策本部 鈴木崇部長)
「こういったギフトをご利用いただくことで、個人としてSDGsの参加といいますか、ハードルがかなり下がるのではないかなと」
一方、梅田の阪急百貨店。週替わりの催事スペースには、普段はなかなか食べる機会がない魚や貝が並んでいます。加工の過程で取り除かれ産地以外ではほとんど食べられることのないカツオの腹部分や、アサリなどを食べる「海の厄介者」として有効に活用されてこなかったエイの缶詰など、“未利用魚”や“規格外”の魚をもっと食べてもらおうというのです。
出店しているのは、漁獲量が不安定で値が付きづらく市場に出回らない魚などを扱う海産物卸会社の「食一」。持続可能な漁業への転換が求められる中、まず手に取ってもらうのが狙いです。
(食一 伊藤蕗子さん)
「カツオのおなかの部分だけを切り取ったものになります。これは鰹節を作るときに、脂の多い部分は、油分が出て変色してしまうという理由で切り取られるんです。どうしても廃棄されていくものが多いので、そういうものも実はおいしいんだよ、というのを皆さんに感じていただければなというのが一番の目的です」
珍しい魚の数々にお客さんも興味津々です。
(来店客)
「一度も口にしたことのない魚の加工された状態というのはすごく興味ありますね」
「珍しいなと思って。いいと思いますけどね、無駄がないので」
「1回食べてみたいなと思って買いました」
知ること手に取ることがSDGsのアクションのひとつと言えるのかもしれません。
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