イラク“大規模砂嵐”で「非常事態宣言」・・・4000人が呼吸困難の症状(2022年5月18日)
イラク全土で大規模な砂嵐が発生し、「非常事態宣言」が出された。少なくとも4000人が呼吸困難の症状を訴え、病院に搬送されたという。
■政府機関・学校・店舗など閉鎖
イラクの首都・バグダッドで、16日に撮影された映像。
オレンジ色に染まった空の下、車はヘッドライトを頼りに走る。それでも視界は悪く、前方の様子は、ほとんど確認することができない。
16日に発生した大規模な砂嵐は、イラク全土をのみ込んだ。イラク保健省は、非常事態を宣言し、政府の機関や学校、店舗などを閉鎖した。
■店主「このままでは続けらない」
空港も視界不良のため、すべてのフライトが欠航した。街の通りにも、人の姿はまばらだ。
タクシー運転手:「今は、3、4日おきに砂嵐が起きている。これは明らかに気候変動と雨不足のせいだ。皆、砂のせいで呼吸困難になり、苦しんでいる」
商品が砂に覆われた店では、店員が掃除に追われていた。
店主:「砂嵐が起きると、市場には誰もこない。いつもは混雑しているのに、このありさまだ。このままでは、店を続けられなくなってしまう」
■トルコとイランの“ダム計画”非難
AP通信によると、イラクでは、大規模な砂嵐が、先月から少なくとも8回、発生しているという。
また、イラク保健省によると、今回の砂嵐で、少なくとも4000人が呼吸困難を訴え、病院に搬送されたという。
イラクではこの時期、砂嵐が起きやすいというが、ここ数年は、記録的な雨不足による干ばつや高温に見舞われていて、その影響が指摘されていた。
一方、イラク政府は、国内のダムや河川の貯水量が、去年の半分に減っていることが原因だとして、上流にあるトルコとイランのダム計画を非難したと、アメリカメディアは報じている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年5月18日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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