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オンライン授業支える“優しいチョーク”【SDGs】
「シリーズSDGs」です。学校の授業に欠かせないチョークを54年前から生産している工場が北海道にあります。原料にもこだわり、障害者が作る優しいチョークがコロナ禍での教育現場を支えています。
緊急事態宣言さなかの5月、北海道ではオンライン授業を取り入れる学校が増えました。スマートフォンで授業を受ける生徒が多いなか、教員たちが工夫しているのが「板書」です。
教諭
「スマートフォンの画面に映ったときに見える大きさ、やっぱりチョークと黒板」
コロナ禍での授業を支えるこのチョークは札幌から北に50キロ、美唄市の日本理化学工業の工場で作られています。操業から半世紀。チョークの全国シェアは7割を誇り、海外20か国にも輸出されています。ITを活用した授業が増え、チョークの需要は減る傾向でしたが・・・
日本理化学工業 西川一仁常務
「ホワイトボードのように、光っていると(オンラインでは)どうしても見にくい。リモートでもバックが黒板のところが多いと、気付きがあった」
スマートフォンでも読みやすいチョークを学校に届けたい。工場長が訪ねた先は、北海道湧別町でした。オホーツク海に面した湧別町は全国有数のホタテの産地です。北海道を代表する海の幸ですが、一方で毎年20万トンもの貝殻が捨てられていて、環境の悪化が問題になっています。
共律産業 佐々木雅朗社長
「貝殻に発酵液をかけて、残さ物を発酵分解している」
日本理化学工業 西川一仁常務
「はっきり言って、日本でいちばんきれいな貝殻」
チョークの原料「炭酸カルシウム」を含むホタテの貝殻に着目。独自の技術で白くきれいに処理し、5マイクロメートルという細かい粉にして練り上げます。オンライン授業でも板書が際立ち、環境にも優しいチョークを作ることに成功しました。
チョークの生産を支えているのは27人の従業員です。この工場では操業以来、知的に障害のある人を積極的に雇用していて、今では従業員の8割に上ります。
日本理化学工業 西川一仁常務
「役割を担ってきたら成長していく。全部戦力」
工場では、数字や文字を読むことが苦手な従業員でも色や形で見分けて作業できるよう工夫されていて、一日20万本ものチョークを生産しています。
従業員
「粉が出にくくて書きやすいから喜んでもらえると思う」
「すごいやりがいがある。頼ってもらえていると思う」
やっかいものの貝殻が学びの場に、そして、働く喜びに・・・。1本1本のチョークは「優しさ」に満ちています。(28日11:44)
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