【中国】”ゼロコロナ政策”推し進める 上海では“強制”移送も…
中国は「ゼロコロナ政策」を推し進めています。上海では、感染者が1人でも確認されると、周辺の住民も濃厚接触者として強制的に移送され、隔離に抵抗する住民とのトラブルも頻発しています。
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いわゆる「ゼロコロナ政策」を推し進める中国・北京。11日、大型のショッピングセンターを訪ねると、営業はしているものの、中の店はほとんど閉まっていました。
記者(中国・北京、11日)
「このあたりはフロア中薄暗くて、なんとも不気味ですね」
感染拡大を受け、一部の飲食店をのぞき、ほとんどの店が営業を停止しているのです。
記者
「こちらのエスカレーターは止まっているので、自分で上るしかありません」
飲食店も、デリバリーは許可されていますが、店内での飲食は禁止されています。
飲食店
「(客は)かなり減ってます」
4月22日から5月10日までの北京の新規感染者は836人でした。北京市の人口2000万人に対し、1日あたり数十人の感染確認が続いている状態ですが、市としては徹底的に封じ込める構えです。
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上海でも10日、子供たちが遊んでいる公園で、消毒が行われていました。上海の新規感染者数は4月に2万人を超えたものの、5月10日はおよそ1300人と、20分の1以下まで減少しました。
これを受け、当局は最後の追い込みで、さらに厳しい対策を徹底しています。
感染者が1人でも確認されると、周辺の住民も濃厚接触者として強制的に移送されます。
SNSには、警察が濃厚接触者の自宅を訪問した際の様子が投稿されていました。
警察
「ドアを開けて!開けないと壊すぞ!」
住民は抵抗。移送を拒否しますが、結局、警察がドアを壊して、強制的に住民を連れ出し、隔離施設に移送しました。
隔離に抵抗する住民とのトラブルも頻発しています。
住民
「私たちは隔離されてもいいけど、子供になにかあったら責任とってくれるの?」
警察
「ここはアメリカではない、中国です。国の規制に従ってください」
さらに、隔離を終えた住民の自宅も徹底的に消毒しています。
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中国の「ゼロコロナ政策」に対し、WHO(=世界保健機関)のテドロス事務局長は10日、感染力の強いオミクロン株を完全に封じ込めることは非常に難しいとして、中国政府に柔軟な対応を呼びかけました。
WHO テドロス事務局長(スイス・ジュネーブ、10日)
「ゼロコロナ政策は持続可能とは思えない」
WHOが特定の国のコロナ対策に注文をつけるのは異例のことです。
これに対し、中国側は11日、WHOの見解に反発しました。
中国外務省 報道官
「客観的かつ理性的に中国の防疫対策を見て、もっと事実を理解し、無責任な発言を控えるよう望む」
「疫病との闘いに勝利する自信がある」と強調し、ゼロコロナ政策を維持する考えを示しました。
(2022年5月11日放送「news every.」より)
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