韓国“異例の経歴”ユン新大統領が就任 注目の日韓関係は?“日本重視”の動きも【Nスタ】|TBS NEWS DIG
韓国の第20代大統領に就任した、尹錫悦(ユンソンニョル)氏。政治経験がなく大統領としては異例の経歴ですが、注目の日韓関係などはどのように進んでいくのでしょうか。専門家の見解を交え、解説します。
■韓国で5年ぶり政権交代 政治経験ないユン新大統領とは?
ホラン千秋キャスター:
韓国の新大統領に、尹錫悦(ユンソンニョル)氏が就任しました。日韓関係がどうなるのかが注目ですが、まずは5月10日の動きを見ていきましょう。
ユン新大統領の就任式には、文在寅前大統領、朴槿恵元大統領も参列。さらに日本からは、林外務大臣も参加しています。
ユン新大統領の経歴ですけれども、現在61歳です。1994年から検事を20年以上務めていて、その中で朴槿恵元大統領の不正を巡る捜査で指揮を執ることもありました。
さらに2019年、文在寅政権下では検事総長にも就任。ただ、これまで政治経験がないまま、大統領に就任したことになるわけです。
まず、最初に大統領として行ったのが、青瓦台の開放です。こちらの青瓦台には、大統領執務室があったわけですが、こちらを5月10日から国防省の庁舎に移しています。
移転の理由について、ユン新大統領は「青瓦台は帝王的権力の象徴だ。大統領府の閉鎖的な空間を抜け出す」としていて、この決定を行ったわけです。
■新大統領の支持、不支持は…「実力が知れ渡っていない」
ユン新大統領の支持、不支持は真っ二つになっているそうです。就任直前に行われた世論調査をみてみます。
ユン新大統領 就任直前の支持率(5月6日)
▼支持 41%
▼不支持 48%
確かにちょっとすっきりとはいかないような、不慣れなのかなと思いますよね。文前大統領の就任直後の支持率と比べてみます。
文前大統領就任直後の支持率(2017年6月)
▼支持 84%
▼不支持 7%
このときは、圧倒的な支持があったわけです。
ただ、龍谷大学の李相哲教授は「新大統領は政治家になったばかりで、人間性や実力が知れ渡っていないだけ。支持率は、これから上がるだろう」という見方をしています。
井上貴博キャスター:
歴代の韓国の大統領を見ていましても、支持率が低下してくるとナショナリズムに火をつけるために、反日政策に舵を切るということは今までもありました。ユン大統領はどんな人物だとみていますか?
TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
元々は保守派から出ていますし、検事総長という立場もあまり馴染みがない。一般的な人気があるわけではないですけども、実務的には相当しっかりしていると思います。周りのスタッフも分厚いので、じわじわと支持は上がっていくタイプかなと思いますね。
今回の青瓦台の開放も、おそらく若い人の人気がいまいちなので、若い人へのアピールとしてややパフォーマンス的ですけども、問題はこれから具体的な外交とか経済の政策でどのように実績を上げていくかということだと思いますね。
井上キャスター:
日本でも言われることですけど、既得権益にメスを入れてほしい、今までの政治家ができなかったことを政治経験のない方に、といった流れとも見えるんですか?
星氏:
そうですね。あまり政治経験がなく、政党にも基本的に属していなかった検事でしたから、そういう意味では、手腕は未知数ですけども、意外とスタッフはしっかりしてますから、その辺がどのようにこれから稼働していくかですね。
■ユン新大統領 “日本重視”の理由とは 父親も関係?
ホランキャスター:
外交という意味では、日本も相手の1つですが、日韓関係はどうなっていくのか。これまでのユン大統領の動きをみていきます。
大統領選当選翌日の3月11日、まずユン大統領は、アメリカのバイデン大統領に電話をしたのです。その後に、岸田総理と電話会談を行いました。そしてその中で、「できるだけ早く対面でもお会いしたい」と話したといいます。
また、4月には就任に先駆け、日本に向けて韓国の代表団を派遣しました。この中で、岸田総理と約25分間会談。その代表団の団長が、ユン大統領の親書を手渡しまして、「日韓関係を重視しており、関係改善に向けて共に協力していきたい」と呼び掛けました。
ですので、これまでの近年の大統領たちと比べると、日本に対して前向きな姿勢を持っているのかなということが伺えるわけなんです。では、なぜそこまで日本を重視しているのでしょうか?
龍谷大学社会学部の李相哲教授に伺いました。2つポイントがあるそうです。
①日本と仲良くした方が韓国企業にとって得という国益重視の考えを持っている
②日本、アメリカ、韓国、この同盟の強化が安全保障上重要と考えている
そのような見解に加えて、もう1つ理由があるのではといいます。
李教授によりますと、「ユン新大統領の父親は日本の奨学金を受け取り、一橋大学で学んだこともある。ユン氏自身が日本に対する理解があるのではないか」としています。
井上キャスター:
今、日韓関係は冷え切っていますので、お隣の国で仲良くとはいかずとも、ある程度の距離間だと思います。議会もねじれている、ユン大統…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220510-6017370)
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