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「恐怖と恨みで押しつぶされそう」 生後3か月の子どもを含む8人が死亡したミサイル直撃のマンションはいま JNN現場報告 オデーサ|TBS NEWS DIG
ウクライナ情勢です。ロシアはウクライナ東部や南部で攻勢を強めていて、南部の要衝、港湾都市オデーサへの攻撃も相次いでいます。そのオデーサで4月にミサイルが直撃し、8人が死亡したマンションにJNNのカメラが入りました。
黒海に面する、ウクライナ第3の都市オデーサ。2日もロシア軍のミサイル攻撃があり、ゼレンスキー大統領は寮が破壊され、14歳の少年が死亡、17歳の少女がけがをしたと明らかにしました。
ゼレンスキー大統領
「何のための攻撃ですか?子どもたちと寮がロシアにとって何の脅威だったというのでしょうか?これが彼らの戦い方です」
オデーサではここ2週間ほどロシア軍の攻撃が相次いでいて、4月23日には市の中心部からほど近いマンションにミサイルが直撃し、生後3か月の子どもを含む8人が死亡。ミサイルの直撃から10日が経ったこのマンションにJNNのカメラが入りました。
記者
「周りがですね、まだ煤(すす)のにおいがしてますね。アスファルトですとか、ペンキとか、そういった色んなものが焼け焦げた臭いですね。火事の現場と同じようなにおいがしています」
建物の中心部は激しく破壊され、鉄筋がむき出しに。作業員が補修工事を続けていました。
記者
「毛布ですとかシーツが焼け焦げて、鉄筋から垂れ下がっていますけれども、まぎれもなく人が住んでいた証拠ですね」
ベッドが残された寝室とみられる部屋も壁が吹き飛ばされてしまっています。
記者
「これ、壁沿いにずっと血痕が続いているんですよね」
このマンションに住む、ルドミラ・クシュニールさん。ミサイルが直撃した当時は4歳の娘を連れて国外に避難していました。
ルドミラ・クシュニールさん
「夫は私たちを心配して安全なところに逃げて欲しいと思っていた。『全てうまくいくから』と言いました。でもうまくいきませんでした」
夫のセルゲイさんは家族を避難させ、自宅に一人残ることに。しかし、そこに・・・
ルドミラ・クシュニールさん
「すぐに夫に連絡したけれど、繋がりませんでした」
ロシア軍のミサイルが着弾。セルゲイさんは帰らぬ人となりました。
ルドミラ・クシュニールさん
「恐怖と恨みで押しつぶされそうです。何年もかけて積み上げた私たちの人生なのに・・・。あまりにも辛すぎます。最愛の夫がいなくなってしまったんです」
オデーサへの攻撃を続けるロシアは、いずれの攻撃も軍事施設を狙っていると主張しています。
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