【知床観光船事故】“沈没船”捉えた「マルチビームソナー」どう役立つ?
知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没した事故で、水深約115メートルに沈む観光船を捉えた「マルチビームソナー」。捜索や引き揚げなどにおいてどのように役に立つのか、ソナー搭載のボートをダム湖で走らせ、取材しました。
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今後、船の捜索や引き揚げはどう行われていくのでしょうか。
重要な役割を果たすのが、海上保安庁の測量船「天洋」です。水深約115メートルに沈む「KAZU 1」が映る画面の画像が先月30日、公開されました。捉えたのは、「天洋」に搭載された「マルチビームソナー」と呼ばれる測量機器です。
3日、マルチビームソナー搭載のリモコンボートを開発した会社を取材。特別な許可を得て、千葉県内のダム湖でボートを走らせてみました。担当者は、陸地でモニター画面を確認します。
ソナーボート開発「コデン」担当者
「(画面に映し出されているのが)水の底になります。何か大きな起伏があると、色合いの濃淡で現場ではみることができる」
船から扇状に放射された音波は、海底などにぶつかると反射して船体へ戻ります。走行しながら行うことで、水面から見えない海底の詳細なデータを得ることができるといいます。
──今回の知床の事故で役立つことは?
ソナーボート開発「コデン」担当者
「何か大きな船体の傷とか、大きな横に穴が開いている、浸水箇所があるとか、そういったことが見えるかもしれません」
水難学会の安倍淳副会長によると、船体の形・傷・重心などが確認できるようになるため、捜索や引き揚げなどには欠かせないということです。
(2022年5月3日放送「news zero」より)
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