オミクロン濃厚接触者 別室での受験など調整 PCR陰性など条件
先週金曜日。ツイッターには大学入試を控える受験生の悲鳴が溢れていました。
「え?これまで頑張ってきたのがパアですか?」
「強制的に浪人を強いられる可能性もありますね」
受験生たちの嘆きのワケ。文科省は先週金曜日、「オミクロン株」感染者の濃厚接触者に指定された受験生について、大学入試会場での受験を認めず、追試などで対応するよう決定したのです。これは、オミクロン株の濃厚接触者が宿泊施設での14日間待機を求められていることと整合性をとるための措置ですが・・・
「濃厚接触になっただけでまたひとつ人生のすべてを奪われるのはもうこりごりです」
「オミクロン株に接触したら受験できませんってバカにしてるのかな」
こうした声を受け、27日朝・・・
岸田首相
「一両日中に具体的な方策、示せると考えています」
岸田総理は文科省に対し、オミクロン濃厚接触者にも受験の機会を確保できるよう指示。文科省は一転、▼事前のPCR検査で陰性、▼受験当日も無症状、▼公共交通機関を使わず来場する、などの条件で、別室での受験を認める方向で調整を始めたのです。
実は、文科省は当初の「別室受験も認めず追試で対応」という方針については、事前に総理官邸に報告していなかったといいます。岸田総理も、報道で初めて知ったということなのでしょうか?
岸田首相
「受験生の皆さんの間に不安が広がっているということを承知しています。できるだけ早くその対応を明らかにし、受験生の皆さんの不安を解消するべく努力をしていきたい」
27日午前、「できるだけ早く対応する」と強調した岸田総理。事態は週末に動きました。文科省が先週末に出した通知について波紋が広がったため、 岸田総理は「対応を間違えると大変なことになる」と危機感を示し、文部科学大臣に指示を出しました。
同様のことは、わずか1か月前にもありました。日本に到着する国際線の新規予約を一律で停止する措置を国交省が独断で決め、海外にいる日本人に混乱が広がりました。
繰り返される方針転換の背景に政府関係者は・・・
政府関係者
「ある程度省庁の裁量に任せる岸田政権のやり方だ。安倍・菅政権のように強権的にならないようにしている」
政府関係者
「今回、少なくとも調整や相談はなかったですね。もっと省庁との連携とか、目配せは大事だってことは再確認しました」
ただ一方で、「官邸のガバナンスの低下だ」と危惧する声もあります。
受験生を振り回した、今回の騒動。こうした“朝令暮改”は、これからも繰り返されるのでしょうか。(27日16:03)
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