ロシア国防省「軍事関連施設へミサイル攻撃」国連トップ訪問の日にキーウ攻撃

ロシア国防省「軍事関連施設へミサイル攻撃」国連トップ訪問の日にキーウ攻撃｜TBS NEWS DIG

ウクライナ情勢です。国連のグテーレス事務総長が首都キーウを訪問、ゼレンスキー大統領と会談したその日にキーウがミサイル攻撃を受けました。

攻撃直後とされるウクライナの首都キーウの映像。ウクライナ当局によりますと28日の午後8時過ぎ、ミサイル攻撃を受けました。

1発は集合住宅に撃ち込まれ、がれきに挟まれて足を失う大けがをした人など10人が負傷、少なくとも1人が死亡したということです。

救助にあたった人
「脚を失った人がいましたがこの男性は止血を手伝ってくれました」

この日ゼレンスキー大統領は。

ウクライナゼレンスキー大統領
「今日もキーウでの会談が終了した直後に、街にロシアのミサイルが飛んできました」

キーウを訪問中の国連のグテーレス事務総長との会談を行ったゼレンスキー大統領。

ロシア軍が包囲する南東部マリウポリからの市民の避難について協議した直後の攻撃に非難を強めました。

ウクライナゼレンスキー大統領
「このことは国際機関に対するロシアの態度、また国連とこの組織が象徴しているすべてのものを辱めようとするロシア当局の試みを十分に示しています」

またウクライナの首相は。

シュミハリ首相
「グテーレス氏との会談中に爆発音が聞こえました」

事前に公表されていたグテーレス氏の訪問に合わせたものかは分かりませんが、ロシア国防省はキーウの軍事関連施設へミサイル攻撃を行ったと発表しました。

一方、アメリカ国防総省高官はロシア軍の部隊の一部がマリウポリを離れ、北西に向けて移動を始めたことを明らかにしました。

ただロシア軍による激しい空爆が続いていることを理由に「ロシア側は依然としてマリウポリを奪ったとは思っていない」としています。

こうした中、ウクライナ東部の親ロシア派地域のトップは5月9日の対ドイツ戦勝記念日のパレードを行わないと明らかにしました。

東部での激しい戦闘が5月中旬以降も続く見通しを示していますが、東部ドネツク州全域を制圧した後にはパレードを実施すると主張しています。

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