世界最大のEV市場・中国 日本勢の巻き返しなるか? ホンダが新型車販売開始|TBS NEWS DIG
EV=電気自動車の世界最大の市場・中国。国内メーカーやアメリカの「テスラ」が先行する中、日本のホンダが初めて中国で開発した新型車の販売を開始するなど、巻き返しに乗り出しています。
記者
「ここにもありました。EVの充電スポットですね。たくさんの充電中の車があります」
最近、北京の街中でよく目にするEVの充電スタンド。
普通の集合住宅の駐車場でも見られるようになりました。そして。
記者
「自動で電池交換のために車が動いています」
こちらは中国版「テスラ」とも言われる電気自動車メーカーNIO(ニーオ)が普及に力を入れている「自動バッテリー交換スタンド」。
ピットに車が入ると自動でバッテリーを交換、わずか3分でフル充電の状態になるというものです。
中国メーカー「NIO」のEV車利用者
「連休は充電のために長い行列ができます。バッテリー交換スタンドなら、それほど待つ必要がありません」
中国メーカー「NIO」担当者
「お客様の要望に応じて家庭用の充電スタンドも設置しています」
このメーカーでは家庭用の充電スタンドの無料設置サービスも行っていて、こうした状況が中国でのEV普及を後押し。
ここ数年、国内のEV販売台数は急速に伸びていて、去年、290万台を超え、前の年の2.6倍となりました。
北京での使用状況は、というと。
記者
「来ました、真ん中の車線、緑のナンバープレートは電気自動車を示しています」
大通りを見てみると、EVなど新エネルギー車はまだ1割ほど。
ただ、政府が環境対策を強力に進める中、中国のEV市場はさらなる成長が見込まれ、世界中のメーカーは今こぞって新型車を投入しているのです。
では、日本メーカーはというと、まだシェアは低いのが現状。
こうした中…
ホンダ 井上勝史中国本部長
「(中国語挨拶)みなさんこんにちは。ホンダの井上です。最先端を走る中国の電動化・知能化技術を融合し、我々が絶対の自信をもって提供する、e:Nシリーズの第一弾です」
今週、ホンダが新型EVの販売をスタート。
中国市場向けに中国人エンジニアが中心となって初めて現地で開発したもので、1回の充電で走行できる距離はおよそ510キロだということです。
値段はおよそ20万元、日本円で400万円前後と、中国では競争の激しい価格帯に投入されます。
ホンダ新型EVの販売店
「ホンダはもともと中国での評判が良く、この車は若い消費者に受け入れられると確信しています」
トヨタ自動車も、きのう新型EVの中国での事前予約受け付けを開始。日産自動車も今年、新型EVを中国市場に投入する方針です。
車の購入を検討している人にEVについて聞いてみると。
車の購入を検討している人
「EVは技術的にまだ未熟なところがり、あと3~5年は発展が必要ですね。だから、もう少し様子を見ます」
「何と言っても安全性が最も重要です」
注目されるEVですが、充電中の発火などの問題も起きているためか、車の購入を検討する人たちの間では安全面への心配も根強いようです。
中国メーカーの急成長、そして、先行するアメリカのテスラが強い存在感を示す中で、日本自動車メーカーがこれからどこまでシェアを拡大できるのか。
競争がいよいよ本格化します。
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