ブチャ虐殺「関与していない」プーチン氏 民間人避難に国連関与で合意も攻撃続く(2022年4月27日)

ブチャ虐殺「関与していない」プーチン氏 民間人避難に国連関与で合意も攻撃続く(2022年4月27日)

ブチャ虐殺「関与していない」プーチン氏 民間人避難に国連関与で合意も攻撃続く(2022年4月27日)

ウクライナ情勢をめぐり、ロシアのプーチン大統領は、国連のグテーレス事務総長と会談しました。

ロシア、プーチン大統領:「『国連はもはや必要ない」と言われています。でも我々は第2次世界大戦後、紛争解決のために作られた組織を大切にすべきだと常に言ってきました」

歓迎していたのは、ここまででした。

ロシア、プーチン大統領:「軍事作戦を続けていますが、外交で合意に至るように、会談の要請には応じています。しかし残念なことに、合意に達したにもかかわらず、ブチャで挑発行為が発生しました。ロシア軍は全く関与していません。『ロシアの人道回廊は機能していない』とあなた方は言うが、事務総長、それはあなた方の誤解です」

国際社会の批判に真っ向から異を唱える姿勢に、グテーレス事務総長はこう述べました。

国連、グテーレス事務総長:「国連と赤十字は、ロシア・ウクライナと協力して、全力で安全な避難を保証できるようにしたい」

ロシアに配慮しながらも、マリウポリの市民を避難させることに国連が関与する約束を取り付けました。とはいえ、合意とロシア軍の実際の行動は、一致している気配がありません。アゾフスタリ製鉄所への攻撃はやまず、会談の後の27日も人道回廊の設置には至りませんでした。

ロシアが目指すのは、新たな独立国の建国です。すでに支配地域となった南部ヘルソンでは、準備が着々と進んでいます。

ヘルソン、コリハエフ市長:「私の代わりだそうですが、公益事業会社と、実行委員会の責任者と、地区長によれば、ヘルソン市の“新しい行政長官”が紹介されました」

26日に親ロシア派の新しい市長を任命し、28日にも独立を問う住民投票が行われるとの情報もあります。住民投票に反対するデモが行われ、デモ参加者4人が負傷しました。

“ロシア化”へ歩みだす故郷を、後にする人も増えています。兵力不足に悩むロシア側に徴兵される可能性があることが大きな理由です。

ヘルソンからの避難民:「食料もお金もない状態です。住民投票によって子どもを奪うつもりです。18歳の息子も兵士にされてしまう」

開戦から2カ月あまり。一方的な侵攻で、欧米各国から受けていた制裁措置にも、反撃を開始しました。ロシア国営の『ガスプロム』が、ポーランドとブルガリアへの天然ガスの供給を停止しました。侵攻後、初めての停止措置です。

ポーランド国民:「軍事的でなくても、経済的な戦いになる。連鎖して価格が上がる。小麦粉やパンにも・・・一般の人々に影響してくる」

ポーランド国民:「代替エネルギーといっても、太陽光は効率的ではない」

ポーランドは5割以上、ブルガリアは9割の天然ガスをロシアに依存しています。

ブルガリア、ニコロフエネルギー相:「私が大臣である限り、圧力下での交渉はしない。ブルガリアは売り物ではなく、いかなる貿易相手にも屈しない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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