観光船の乗客か 発見された10人の死亡確認 国交省が運航会社に特別監査(2022年4月24日)
北海道知床沖で消息を絶った観光船について、これまでに発見された乗客とみられる10人の死亡が確認されました。そして24日午後、観光船の運航会社に国土交通省の特別監査が入りました。
観光船が消息を絶ってから一夜。戻ってくるはずの観光船の姿がないまま、港に朝日が昇りました。
防衛省が公開した捜索映像では、波が打ち付ける岩場には救命器具とみられるオレンジ色の漂着物が・・・。
そして救助最前線の様子では、岩場の隙間で海上保安庁の隊員2人が救助にあたっています。
通報から半日以上が経った24日。関係者によりますと、10人が発見されたということです。そして、10人全員の死亡が確認されました。
死亡した10人は全員大人で、子どもは含まれていないということです。
10人が発見された知床岬の先端付近では、捜索を強化。
すでに救助された人はヘリで救急車の待機する学校の校庭へ。救急車へ運ばれ、病院へと搬送されました。
事故が判明したのは23日午後1時すぎ。知床半島の西側にある「カシュニの滝」付近の海で「観光船が沈み掛かっている」と通報が入りました。その後、観光船と連絡が途絶えたままです。
一体なぜ、浸水してしまったのか。
別の観光船の運航会社の男性からは、気になる話が・・・。
別の運航会社の男性:「去年2回くらい座礁事故を起こしている」
去年6月に起きた座礁事故では、運営会社と当時の男性船長が業務上過失往来危険の疑いで書類送検されていました。
この座礁事故の影響なのか、こんな目撃情報も・・・。
別の運航会社の男性:「自分が見た感じだけど船の前側の方が割れていた。そのまま(海に)下ろしてるから、そこが大きく亀裂が入って水が入った可能性もある」
別の運航会社の男性:「俺が見たのは(亀裂が)これくらいかな」「(Q.修理はしていない?)していないですね。どうしてしなかったのか、それは分からない」
船に亀裂が入ったまま今回、出航していったといいます。
24日午後には、斉藤国土交通大臣が現場を視察に訪れ・・・。
斉藤国交大臣:「今回特別監査を行い、過去の事象と今回の関係、しっかり調査していきたい」
そして24日午後、国交省の職員は運航会社に特別監査に入りました。
現場海域では、現在も30以上のヘリコプターや船による捜索が続けられています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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