激戦地から日本に 避難民 苦難の道のりは(2022年4月21日)

激戦地から日本に 避難民 苦難の道のりは(2022年4月21日)

激戦地から日本に 避難民 苦難の道のりは(2022年4月21日)

 今、日本には戦火を逃れてきたウクライナ611人が避難しています。そうした人たちに対し、一部からはウクライナ人だけ特別扱いするなという意見も上がっています。

 ウクライナ軍・ボリンスキー司令官:「世界のリーダーに救出を求め、第三国へ行けるよう要請する」

 そう訴えたのは、激戦地のマリウポリでロシア軍に抵抗を続けるウクライナ軍の司令官。

 マリウポリには約10万人の民間人が残っていて、安否が懸念されるなか、ロシアのショイグ国防相はプーチン大統領にマリウポリを制圧したと報告。プーチン大統領は今もウクライナ軍が立てこもる工業地地帯への攻撃を中止し、「ハエも入り込めないよう封鎖を」と指示しました。

 しかし、ウクライナ側は制圧を否定しています。

 激しい戦闘が続く一方で、ウクライナを脱出する市民が増え、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、これまでに500万人以上が国外に脱出したと発表。その多くがポーランドやルーマニアなど周辺国に避難しました。

 そして日本にも先月、ウクライナから戦火を逃れ、ある家族がやってきました。

 東京に住む小笠原裕典さんの妻・ヴィクトリヤさんの両親と姉の家族です。

 小笠原裕典さん:「ヴィカの両親は日本語も英語もしゃべられないから、空港にはロシア語もウクライナ語もしゃべられるスタッフもいないし、すごい大変で」

 そして、東部のドネツク州に住んでいた姉・エウゲニアさんの家族は別のルートで来日。ヴィクトリヤさんの両親とお姉さんは、避難民用に用意された都営住宅に住むことに。

 ヴィクトリヤさん:「すごい新しい、誰も住んでいない」

 部屋に加え、東京都からは生活用品が支給されました。

 ヴィクトリヤさん:「ホントに・・・。生理用品までもらいました。本当にありがとうございます」

 小笠原さんのユーチューブには、ご両親やお姉さんの無事を喜ぶコメントや励ましの言葉が多数寄せられましたが、今回のウクライナ避難民の受け入れについてツイッターでは「ウクライナの避難民には政府も景気が良い」「コロナで疲弊した日本人をもっと救って」との声も。

 小笠原さん:「日本人でも支援が必要な人もいるし、多分、ウクライナ人へのサポートを良く思わない人もいるだろうけど、僕は本当に本当に感謝してます」

 ウクライナからは17日までに661人が避難してきましたが、これまで日本は他の先進国と比べて難民の受け入れが圧倒的に少ないと、時に批判されてきました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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