コロナ禍でも「世界一幸せ」フィンランドの価値観(2021年12月26日)

コロナ禍でも「世界一幸せ」フィンランドの価値観(2021年12月26日)

コロナ禍でも「世界一幸せ」フィンランドの価値観(2021年12月26日)

コロナ禍で人生の価値観を改めて見直す方も多かったかもしれません。
そんな中、国連が発表する幸福度ランキングで、4年連続世界一幸せな国に選ばれたのが北欧・フィンランドです。
なぜコロナ禍でも「幸せ」を保てるのでしょうか。3つのポイント探りました。

1「柔軟な働き方」
訪ねたのは、首都・ヘルシンキに住む家族です。妻の恵美さんは9年前に日本から移住しました。
夫のヤーッコさんはバーチャル技術の関連会社に勤めていてコロナ禍になってから、ほとんどがテレワークです。

*ヤーッコさん「テレワークへの移行は、とてもスムーズでした。今は、大抵は家で働いてオフィスに行くのは週2日くらいです。」

実はフィンランドではコロナ禍に先駆けて2020年1月、新しい労働法が施行。
「労働者が勤務時間の半分以上を好きな場所で働くことができる」ようになりました。
さらに“午後4時退勤”が社会的な常識で、有休消化はほぼ100%です。

*恵美さん「家族の時間をすごく大事にしている印象があってもし仕事によって家族の時間に支障が出るならおかしいみたいな考えなので」

コロナ禍以前から、こうした改革を進めていたためテレワークにスムーズに移行できたといいます。

2「自分の時間を大切にする」
真冬はマイナス30度になることもあるフィンランド。恵美さんの家族は、コロナ禍のおうち時間をどう過ごしたのでしょうか。

*恵美さん「エンターテインメントの少ない国なので、外に出かけて、遊園地に行くとかはほとんどなくて」

夏は、近くの森でベリーを摘んだりするなど、もともと、自宅やその近くで、趣味や家族と過ごす時間を大切にする文化があるそうです。

*恵美さん「自然体の自分を認めてくれる国民性というか、ありのままでいられるというのが幸せというか認め合える関係性があるからだと思う」

また、自分の時間を大事にするひとつの例として、フィンランド人は世界で最も『図書館を積極的に利用』しているそうです。

3「困難に立ち向かう気持ち」
そしていま世界のメディアから注目されている言葉があります。

*市民「SISUにも役割はあるかも」
*市民「私たちはSISUにあふれた人たちだと思うし」

日本でもその関連本の売り上げが伸びているという「SISU」。フィンランド人には「SISU」という伝統的な精神が根付いています。厳しい状況で発揮される精神。困難に立ち向かう勇敢さや忍耐などを指すといいます。

*市民「SISUは自分の目標を達成することですそれは多分、幸せを生む要素だとは思います」

「幸福度」を発表した国連レポートでは、「コロナの時代においてレジリエンス(弾力性・回復力)などが、幸福な精神状態の要素であると示された」とコメントしています。
「SISU」は、ここ数年CNNやBBCで「知る価値がある精神」などとして注目されています。

*市民「フィンランド人はそう簡単に諦めないし厳しい状況には慣れているから。特に冬は」
*市民「『困難があっても先に進まなきゃ』って」

もともと、厳しい寒さの中で自分らしく、たくましく、生活を豊かに過ごそうとするフィンランドの人たち。
今年もコロナ禍で迎えるクリスマス。

*サンタクロース「コロナ禍の今、SISUの精神は非常に重要です。しかし、SISUだけでは乗り越えられません。幸福と喜びも必要なんです。だかからこそ今ここでクリスマスを祝うことが重要なのです」「皆様に最高のクリスマスを!」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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