大阪の小学6年生は「すくすくウォッチ」で『わくわく問題』にも挑戦し個性を伸ばす!(2022年4月19日)

大阪の小学6年生は「すくすくウォッチ」で『わくわく問題』にも挑戦し個性を伸ばす!(2022年4月19日)

大阪の小学6年生は「すくすくウォッチ」で『わくわく問題』にも挑戦し個性を伸ばす!(2022年4月19日)

4月19日、全国の小 中学校で「全国学力テスト」が行われました。対象は小学6年生と中学3年生で、国語と算数または数学の2教科に加え、今年は4年ぶりに理科も実施されました。結果は7月下旬に公表される予定です。

 全国一斉で行われる「学力テスト」をめぐっては、過去に大阪市のトップが次のような発言もしていました。

 (大阪市 吉村洋文市長※当時 2018年)
 「自分の手取りのボーナスについて、もし最下位脱出できなかったらどこかに寄付したいと思っています。僕自身が受け取る資格はないと」

 4年前、全国学力テストの結果が20の政令市の中で2年連続最下位だった大阪市。当時大阪市長だった吉村知事が、3年連続最下位となれば自身の夏のボーナスを全額返上すると宣言。次の年に小学6年の国語が最下位だったことなどから、結局、ボーナスを全額返上しました。その後も大阪府内の小中学校は、国語と算数・数学の全ての科目で正答率が全国平均を下回っていて、課題は残っています。

 学力問題に揺れる大阪。実は、去年から学力テストと同じ時期に、小学5年生・6年生を対象にした“府独自のテスト”を始めています。6年生はテストが計2種類となり、大忙しです。

 府が独自で実施しているのは「すくすくウォッチ」と呼ばれる学力調査で、事業費は約3億円。対象は府内の公立小学校と支援学校の5・6年生約14万人です。去年から「すくすくウォッチ」はどんな問題なのか。大阪府教育庁に聞きました。

 (大阪府学力向上グループ 宮本洋介首席指導主事)
 「特徴的な問題としては『わくわく問題』。教科横断型と言われる問題です」

 テストなのに、ホント?と思ってしまうネーミングの「わくわく問題」。教科の枠を超え、いまの社会課題に対応する能力を育むのが目的です。例えば、大阪府で熱中症になった人などに関するデータを読み解いてポスターをかくという問題もあります。

 (大阪府学力向上グループ 宮本洋介首席指導主事)
 「文章で表現することに加えて、絵で表現したものについて思いが伝わっているかどうかというのを問う」

 どの資料をもとにどんな内容にするかを考えることで、子どもたちの個性を伸ばすのが狙いです。答えが1つではない問題の数々。評価の方法も特徴的です。

 (大阪府学力向上グループ 宮本洋介首席指導主事)
 「『この問題ができたら何点』ということにはしていないです。星の数で、☆3つとか☆2つとかで表現をしている」

 実際に、児童に返される「個人票」を見ると、得点はつけずに星の数で表現し、子どもそれぞれへのアドバイスを重視しています。

 (大阪府学力向上グループ 宮本洋介首席指導主事)
 「平均点などではわからない子ども1人1人にどこまで着目できるか。子どもたちにしっかりと社会を生き抜く力を身につけさせたいという思いがまずあります」

 児童の個性を伸ばすのが狙いの「すくすくウォッチ」。保護者らに意見を聞きました。

 (来年小学生の保護者)
 「普段の生活に沿った内容なのかなと思うのでいいと思います」
 (小学4年生の保護者)
 「評価があいまいなのでこちらも判断しにくいのがありますね。(通知表の)5段階評価も数字での評価もなくなってきているので」

 (小学2年生)
 「(Q『すくすくウォッチ』はどう思う?)難しそうだな。文章を読むのが難しい」
 (小学2年生の保護者)
 「この子を見ていても文章題とかが苦手。読む力も試せるのはあるかなと思います」

 学力の低迷が課題となる大阪府。この独自テストが個性の発揮と同時に学力向上への一手となるのでしょうか。

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