大浴場で感染か…1人が死亡『レジオネラ菌』の繁殖・感染の仕組みは?名前の由来は?(2022年4月15日)

大浴場で感染か…1人が死亡『レジオネラ菌』の繁殖・感染の仕組みは?名前の由来は?(2022年4月15日)

大浴場で感染か…1人が死亡『レジオネラ菌』の繁殖・感染の仕組みは?名前の由来は?(2022年4月15日)

兵庫県神戸市にある「かんぽの宿有馬」で、入浴施設を利用した70代の男性2人がレジオネラ菌に感染し、うち1人が死亡しました。4月14日の夜には神戸市内で緊急会見が開かれました。

 (日本郵政 福本謙二常務執行役)
 「『かんぽの宿有馬』の入浴施設を利用したお客様がレジオネラ症を発症し、うち1人がお亡くなりになった。本当に申し訳ありませんでした」

 神戸市によりますと今年3月末、兵庫県内の70代の男性2人がレジオネラ菌に感染していることが判明。いずれも肺炎の症状があり、男性1人はその後死亡、もう1人は今も通院治療を続けているということです。

 2人は3月18日~3月20日の間に神戸市北区の「かんぽの宿有馬」で大浴場を利用していたため、市が立ち入り検査を行ったところ、2人から検出されたレジオネラ菌と遺伝子型などが一致する菌が大浴場から検出されたということです。

 死者が出る事態を招いた『レジオネラ菌』とは一体どんな細菌なのでしょうか。名前の由来は、予備役や退役軍人などの“在郷軍人”を意味する「レジオン」。1976年にアメリカの在郷軍人の集会で集団肺炎を引き起こしたことからこの名前が付きました。土壌や川の水など自然界に広く生息しますが、注意すべきは入浴施設での繁殖。配管や湯を貯めるタンクに生息するアメーバの中で増殖し、アメーバが破裂するとレジオネラ菌が飛び出します。そしてレジオネラ菌を含んだ小さい粒子・エアロゾルを吸い込むことで人は感染します。人から人への感染はありません。

 今回の「かんぽの宿有馬」でも、浴槽の床から気泡を発生させる装置でレジオネラ菌が繁殖した疑いがあるということです。

 (日本郵政 櫻井誠執行役)
 「部分的な問題ではないと捉えておりますので、浴槽全般にわたりまして再度チェックを行い、再発しないように体制・中身を整えたいと思っております」

 「かんぽの宿有馬」では3月18日~3月27日にかけて宿泊や日帰り入浴で700人以上の利用者がいましたが、今のところ今回感染した2人のほかに体調の異常を訴える人は確認されていません。

 有馬温泉では不安な声が聞かれました。

 (有馬温泉にいた人)
 「亡くなったと聞くとちょっと怖い」
 「ちゃんと管理をしてもらわないと、いろんな人が来るので心配です」

 神戸市は4月14日付けで「かんぽの宿有馬」に対して、管理方法が改善されレジオネラ菌が検出されなくなるまでの間、大浴場の営業停止を命じる行政処分を行っています。

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