“縁”便り日本へ避難 “教え子”受け入れ・・・“マッチングサイト”活用も(2022年4月14日)

“縁”便り日本へ避難 “教え子”受け入れ・・・“マッチングサイト”活用も(2022年4月14日)

“縁”便り日本へ避難 “教え子”受け入れ・・・“マッチングサイト”活用も(2022年4月14日)

 マリウポリを巡る攻防が激しさを増すなか、ウクライナ人の中には、日本への避難を決めた人もいます。

■“縁”便り日本へ・・・“教え子”受け入れ

 ルスラン・チェボタレフさん:「快適でスピーディーに着くことができました」

 ポーランドに一時避難した後、来日したルスラン・チェボタレフさん(38)と、妻のリディアさん(35)です。

 2人が見せてくれたのは、今月2日に撮影したという映像。両親が住んでいた、首都キーウ近郊の街の様子だといいます。

 ルスランさん:「本当に大変な状況です。家はなくなり、以前、住んでいた街には、壊された建物ばかり。すべて破壊されました。残念です」

 現在、ウクライナでは、18歳から60歳の男性は出国できません。

 しかし、38歳のルスランさんは糖尿病を患っていることから、出国が認められ、“ある人”を頼って日本へと避難してきました。

■避難民「布団で寝られるの幸せ」

 愛知県に住む葛西不二恵さん(70)と、夫の孝久さん(71)です。

 ロシア軍の攻撃が深刻化する先月3日まで、およそ12年間、ウクライナで生活。現地では、日本語学校を開いていて、そこにルスランさんが通っていました。

 そんな“縁”もあり、避難してきた2人の受け入れを決めたのです。

 葛西不二恵さん:「自分の家があって、(日本に)帰る時ですら不安な気持ちでいっぱいだったから。ルスランさんたちは、全く知らない土地で、生活が始まる。大変だろうな、助けてあげたい」

 不安な気持ちが分かるだけに、食べ物や日用品も準備するなど、細かい気配りも行っています。

 ルスランさん:「ウクライナでは、爆撃から避難している時は、廊下で寝ていました。布団の上で寝られるのは、とてもうれしいです」

■“マッチングサイト”活用し来日

 一方、避難民向けの支援サイトを使って、縁もゆかりもない日本へとやってきた女性もいます。

 オルガ・ティーシェンコさん(28)は、避難したい人と、受け入れを希望する人を結び付けるマッチングサイトを活用しました。

 受け入れを名乗り出た、神奈川県に住む女性を頼って、9日に来日しました。

 初めて来た異国の地で過ごす、久しぶりの楽しい時間。なかでも、日本に来て驚いた食べ物があるといいます。

 オルガさん:「私が一番気に入ったのは、あのアイスクリームです。伸びるアイスで、ウクライナには、あんなアイスクリームはありません」

■所持金1万6000円 PCR検査できず

 現在は、新型コロナの水際対策のため、女性の家で自宅待機中のオルガさん。独学で日本語の勉強などを行っていますが、すべてが“順調”というわけではありません。

 オルガさん:「隔離期間についてですね。3日間、自主隔離すれば、PCR検査が受けられると聞いたのですが、誰もそれが有料だとは伝えてくれませんでした」

 着の身着のまま避難してきたオルガさんの所持金は、1万6000円ほどのため、1万円以上かかるPCR検査の費用は重い負担です。

 さらに、生活補助の申請方法や相談窓口がはっきりしないなど、多くの不安な点がつきまといます。

 オルガさん:「まずは、住む所を見つけること。大使館に行くこと。そして、仕事を見つけたい」

(「グッド!モーニング」2022年4月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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