ロシア国防省「ウクライナ兵1000人以上が武器を置き降伏した」

ロシア国防省「ウクライナ兵1000人以上が武器を置き降伏した」

ロシア国防省「ウクライナ兵1000人以上が武器を置き降伏した」

推計で2万人以上の市民が死亡したとされるウクライナ・マリウポリ。ロシア国防省はそのマリウポリで「ウクライナ軍1000人以上が投降した」としています。さらに、イギリス国防省は「ウクライナ東部での戦闘は2~3週間にわたって激化し、ロシア軍は攻撃を続ける」との見方を示しています。ウクライナ東部で軍事侵攻を続けるロシア軍、この争いはいつまで続くのでしょうか。

■「推計で2万1000人の市民が死亡」 激化するロシア軍の攻撃

上村彩子アナウンサー:
ロシア軍はウクライナ・マリウポリの制圧に向けて、攻勢を強めています。

イギリス国防省(4月12日)
「ウクライナ東部での戦闘は2~3週間にわたって激化し、さらにロシア軍は攻撃を続ける」

マリウポリのボイチェンコ市長
「推計で2万1000人の市民が死亡した。市街地での戦闘が始まったため、遺体を収容し、数えることができなくなった。30分おきに爆撃が繰り返されている」

上村アナウンサー:
真実かどうかはわかりませんが、こういった報道も出ています。

ロイター通信の報道(13日)
「第36海兵旅団のウクライナ兵1026人が、マリウポリで自主的に武器を置き、降伏したと “ロシア国防省が発表した” 」

ホラン千秋キャスター:
様々な情報がある中で、マリウポリの町は現在どのような状況になっていると思われますか。

笹川平和財団 主任研究員 畔蒜泰助氏:
ロシア側がマリウポリを陥落させるべく、徹底攻勢をかけているということなので、相当厳しい状況にあるのではないかと思います。

ホランキャスター:
マリウポリがこの後、もし陥落してしまうとなると、その後はより東部へと侵攻が進んでいってしまうのでしょうか。

畔蒜氏:
そうですね。今、実効支配している地域とドネツク、ルガンスクといった、まだ完全にコントロールできていない地域がありますので、その差を埋めていくということだと思います。

井上貴博キャスター:
何をもって制圧、進軍、陥落と報じているのでしょうか。

畔蒜氏:
やはり事実上、軍の抵抗がほぼなくなるということをもって陥落と言うのだと思います。軍が抵抗できている限り、陥落とは言えないのだと思います。

■侵攻後、初の会見「犠牲を抑えながら粛々と作戦を実行」

上村キャスター:
そして、プーチン大統領にも動きがありました。12日、軍事同盟を結ぶベラルーシのルカシェンコ大統領と会談し、その後、共同で会見を行っています。ウクライナに侵攻を始めてから会見を行うのは初めてでしたが、その会見の中では「ロシアはウクライナ、ベラルーシと三位一体だ」といった発言がありました。

会見でのプーチン大統領の発言は、他にも以下のようなものがありました。

▼ウクライナ侵攻について
「ウクライナで起きていることは、間違いなく悲劇だが、他に選択肢はなかった」

▼ブチャでの民間人殺害について
「シリアで化学兵器が使用されたと騒がれた時と同様にフェイクだ」
「ブチャをめぐる挑発行為を受けて、ウクライナ側が“トルコでの停戦交渉時”の合意から後退し、膠着状態に陥った」

▼今後の侵攻について
「軍事作戦をより早くできないかと聞かれるが、戦闘を激しくすれば可能だ。ただ、残念ながら犠牲者を伴う。我々は犠牲を抑えながら、計画に沿って粛々と作戦を実行する」
「ドンバス地方を防衛する目標は必ず達成される」

■安全保障について“ヨーロッパ全体”での議論を

ホランキャスター:
ブチャでの民間人殺害に関して、プーチン大統領から「ウクライナ側が“トルコでの停戦交渉時”の合意から後退し・・・」といった発言がありました。具体的に、何を根拠に自分たちの攻撃は正当だと訴えているのでしょうか。

畔蒜氏:
ロシア側の主張によれば当初、ウクライナ政府が西側諸国との間で、中立化とともに「安全保障の担保を得る」という交渉をやっていたわけですが、ウクライナ側は「その対象にクリミアとドネツク、ルガンスクは入らない」と発表していた点を、ロシア側は「後退している」と主張しているわけですね。

井上キャスター:
主権の問題にもなるため、ウクライナ側は飲めませんよね。それもわかってプーチン大統領はプレッシャーをかけているのでしょうか。

畔蒜氏:
もちろんそうですね。一方で、仮にクリミアやドネツク、ルガンスクを安全保障の対象に含めるとなると、そこで紛争が起きたときに、どうやって安全保障のギャランティを与えるのかという議論になってくるわけですよね。

井上キャスター:
そういった話を突き詰めていくと、やはりウクライナとロシアだけではなく、ヨーロッパ全体で安全保障を考える必要があると感じます。

畔蒜氏:
この問題はまさに、安全保障の問題に行き着いていくのだと思います。
(13日20:46)

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