大学での3回目接種進まないワケは? 変異ウイルス「XE」に厚生労働大臣「知見収集し監視を続ける」
多くの学校が新学期を迎えていますが、大学内での新型コロナの3回目ワクチン接種が進んでいません。背景にはワクチンの“打ち手”確保など、大学側の負担の大きさがあるようです。
きょう入学式を迎えたのは、東京大学の新入生たち。
東大の新入生
「人権保障に関することを深く、国際法、国内法、どちらも学びたいと思っています」
「(何を学びたいか)わからないから、東大に来たみたいなところがあるんですけど」
日本武道館で行われた入学式は、当初、家族1人だけなら入場できる予定でしたが、新型コロナの感染状況を考慮し、2年続けて新入生のみでの開催となりました。
東大の新入生の母親
「残念ですけど、子どもたちが参加できるので、それだけでも良かった」
東大の新入生たちに、新型コロナのワクチン事情を聞いてみると・・・
東大の新入生
「上京してきたので、向こうでもらった3回目の接種券を、どういう感じで東京で提示して、3回目を受けに行けばいいのか、リサーチがまだできていない」
「(Q.ワクチンは何回接種した)少し受験で忙しくて打ててないです。(Q.1回も接種していない)はい」
東京・世田谷区にある国士舘大学では、キャンパス内での3回目のワクチン接種の準備を進めています。
「こちらが本学の3回目の接種会場になる剣道場です」
ワクチンの“打ち手”は、体育学部で救急救命士を育成する学科の教員などが担当するといいます。
国士舘大学 福本正幸総務担当常任理事
「本学の場合は、注射の打ち手が救命士等の職員がいることで、それが確保できる。そういったところが他大学とは違った、恵まれた状況にあるだろうと思っている」
文科省のまとめでは大学でのワクチン接種について、1・2回目は364校から申請があったのに対し、3回目は221校(7日時点)にとどまっています。なぜ大学内接種が進まないのか。ある調査では・・・
関東の大規模大学
「打ち手の確保に奔走した。人的、財政的負担が重すぎた」
関西の大規模大学
「医師などへの委託費で、大学の持ち出しが数億円になった」
きのう初めて公表された全国の年代別のワクチン3回目の接種率では、70代以上が80%を超えているのに対し、20代・30代は20%台にとどまっています。
きょう東京で新たに確認された感染者は6922人。“高止まり”が続くなか懸念されるのが、オミクロン株の「XE」と呼ばれる新たなタイプの変異ウイルスです。
厚生労働省はきのう、先月アメリカから到着した女性(30代)に「XE」系統への感染が国内で初めて確認されたと発表しました。「XE」は「BA.2」よりも感染が広がるスピードが12.6パーセント速いとの分析も報告されています。
きょう、後藤厚生労働大臣は・・・。
後藤茂之厚労大臣
「感染性や重症度等の特性については、さらなる知見を収集していく必要がある。国内におけるゲノムサーベイランスによりまして、 変異株の動向等を監視を続けてまいりたい」
その一方で、水際対策の強化などについては「いろいろな知見や各国の状況も踏まえて検討していきたい」と述べるにとどめています。
(12日16:48)
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