“カードゲーム”でお金の価値を 小学生への金融教育授業 さいたま市

“カードゲーム”でお金の価値を 小学生への金融教育授業 さいたま市

“カードゲーム”でお金の価値を 小学生への金融教育授業 さいたま市

さいたま市できょう、日本で初めてとなる証券会社が携わる「小学生への金融教育」協定の締結式が行われました。一体、どんな授業が行われるのでしょうか?

 小学校で行われていたのはカードゲーム?!ではありません。実はこれ、金融教育の実験授業なんです。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、さいたま市教育委員会と全国で初めて「小学生への金融教育」協定を結び、「お金」を学ぶ教材を提供する新たな試みを始めます。

 まず、子どもたちは「いくらならやる?」と書かれたカードを裏返し、「やること」の値段を決めます。

 「遠足のしおりを作る」
 「一人で一時間プール掃除をする」
 「最低でも1万円はもらわないと。俺、お風呂掃除で1000円だからね」

 カードに書かれたものの値段を決めたあと、どちらを高くしたか発表。

 「『遠足のしおりを作る』1750円にしたの」
 「そんな高い?」
 「え、そんな安い?」
 「『1時間病気の人のお世話をする』は5円です。理由は、病気の人にご縁(5円)があるように」

 値段を決め、理由を話し合うことで、「お金の価値や意義」を生徒が主体的に考えられるような仕掛けです。金融の授業と言っても、小学生には株取引などを教えるわけではありません。

 「人それぞれ、お金の感覚とかそういうのは変わるんだなって」
 「いろんな人たちの違いがわかった」
 「0円の人がいたり、5万円の人がいた」

保護者
 「難しいことをやるのかなと思っていた。すごく、子どもたちも楽しそうにやっていたので」

 金融教育をめぐっては、教育指導要領の改訂によって来年度から高校生に対して「資産形成」の授業が始まる予定で、中学生、そして「入り口」となる小学生への授業は、すでに始まっています。

さいたま市教育委員会 細田眞由美教育長
 「この教育(金融教育)を子どもたちに提供するときに、『教員だけでできるんだろうか』って。笑い話ですけれども、教員は実体経済からかなり離れたところで生活しているので」

 金融教育を受けてこなかった教師たちの不安もあり、「現場のニーズに応える」形で「プロが携わる金融教育」が生まれてきたのです。一方で、子どもに対する金融教育は批判が多くありますが、導入するさいたま市は・・・

さいたま市教育委員会 細田眞由美教育長
 「『小学生に必要なの?』という声が全く出ないと思っていません。だんだんプログラムをブラッシュアップしていきながら、『やってよかった』と思う、そんなプログラムにしていけたらと思います」

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は今後、複数の自治体などと協定を結び、「お金を考える」授業を提供していく予定です。(24日12:59)

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