渡航費など「課題」乗り越え・・・日本文化愛するウクライナ女性が来日(2022年4月11日)

渡航費など「課題」乗り越え・・・日本文化愛するウクライナ女性が来日(2022年4月11日)

渡航費など「課題」乗り越え・・・日本文化愛するウクライナ女性が来日(2022年4月11日)

 ウクライナから国外に避難した人の数が450万人を超えるなか、日本への避難を希望するウクライナ人の女性が渡航費などの課題を様々な人の支援で乗り越え、来日しました。

 たった1人でウクライナを脱出してからおよそ3週間。生まれて初めて飛行機に乗り、日本に来たオルガ・ティーシェンコさん(28)。

 ウクライナ人、オルガ・ティーシェンコさん:「日本は神秘的で面白そうな国です。新しい生活を楽しみにしています」

 先月中旬、ポーランドのワルシャワに避難した後、最終的な避難先を日本に決めました。

 ウクライナ人、オルガ・ティーシェンコさん:「私が知っている限り、日本は穏やかな社会の国で平和だからです」

 所持金およそ1万6000円。縁もゆかりもない日本に来たオルガさん。

 そのオルガさんの来日を手助けしたのが、アメリカの大学生らが立ち上げたサイト「ウクライナ・テイク・シェルター」です。

 国外に避難したいウクライナ人が受け入れ先を探すことができるこのマッチング・サイトでオルガさんが知り合ったのが、日本の大学院に勤務するダニエル・ドーラン教授でした。

 ジャパン・ヘルプス・ウクライナ代表、早稲田大学大学院、ダニエル・ドーラン教授:「彼女はワルシャワで1人でした。勇気づけることや希望が必要でした。スマホのアプリを使ってやり取りしていましたが、彼女はほとんど英語ができないので最初はコミュニケーションが難しくて翻訳アプリを使っていました。私はビザの申請方法を教え、彼女の身元保証人になりました」

 ワルシャワの日本大使館からビザを発給されたオルガさんですが、10万円前後する航空チケットが買えません。

 日本政府が用意した政府専用機への搭乗を希望するもかなわず、諦めかけましたが、ドーラン教授らが日本で資金を募り、航空チケット代を工面し来日が実現しました。

 ウクライナ人、オルガ・ティーシェンコさん:「ポーランドを出発する直前、日本大使館から連絡がきて日本に無料で行くことができると言われました。でも、すでに航空チケットを買っていたので『残念です』と答えるしかありませんでした」

 オルガさんは9日に成田空港に到着。日本での一時的な受け入れ先も見つかりました。

 オルガさんを受け入れる人:「ダニエルさん(ドーラン教授)が彼女を助けているのを聞いて、おうちのサポートをということで。できることがあればしたいと思っていたので。悪い人には見えないですし」

 オルガさんは現在、ウクライナ避難民の受け入れ先を表明している神奈川県に支援を求めています。

 神奈川県国際課外国籍県民支援グループ・小宮山さん:「県営住宅につきましては100戸確保しております。それ以外、民間の事業者と連携をして、今取り組みを進めているところです」

 日用品や衣類は神奈川県を通じて民間会社から提供されるほか、在日ウクライナ大使館からは携帯電話や翻訳機などが支援されるということです。

 日本に来て初めての夜。受け入れ先ではチキンのトマト煮などが振る舞われました。

 現在、入国に伴う新型コロナ対策のため、自宅待機となっているオルガさん。日本語の読み書きの勉強を始めています。

 ウクライナ人、オルガ・ティーシェンコさん:「自宅待機が終わったらアルバイトをしたいです。それと日本語を勉強する予定です。ある程度まで頑張って勉強して日本で就職したいと思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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