“侵攻”でエネルギー危機・・・2030年までに「原子炉を最大8基」 英政府が“新計画”(2022年4月8日)

“侵攻”でエネルギー危機・・・2030年までに「原子炉を最大8基」 英政府が“新計画”(2022年4月8日)

“侵攻”でエネルギー危機・・・2030年までに「原子炉を最大8基」 英政府が“新計画”(2022年4月8日)

 ロシアによるウクライナ侵攻により、エネルギー危機が高まっているなか、イギリス政府が新たな計画を発表しました。2030年までに原子炉を最大8基、建設するとしています。

■“脱ロシア依存”電力の安定供給確保へ

 イギリス・ジョンソン首相:「世界中で、エネルギー価格が高騰していることは、誰もが知っている。プーチン大統領がウクライナに侵攻して以来、さらに急上昇している」

 今月から、ガスや電気の料金が大幅に上昇したイギリス。ウクライナ侵攻の影響で、さらなる家計への影響が心配される。

 そんななか、イギリスのジョンソン首相は、2030年までに、原子炉を最大8基、建設する計画を発表した。

 イギリス・ジョンソン首相(ツイッターから):「原子力は安全で信頼性が高く、安定的な供給が可能だ。ロシア産の石油やガスを引き離すために重要である」

 現在、イギリスの総需要に占めるロシア産原油の比率は8%、天然ガスが5%となっている。

 原発を建設することで、ロシアに依存をせず、電力の安定供給を確保することが狙いだ。

■フランス・ベルギーも 原発“方針転換”

 この原発増設の流れは、ヨーロッパの他の国でもある。

 フランス・マクロン大統領:「今がその時であり、私たちの国に必要なものは、フランス原子力産業の復活です」

 フランスのマクロン大統領は、気候変動対策の目標達成のためとして、2050年までに、最大14基の原発を新規増設すると表明した。

 4年前には、14基の原発閉鎖を約束していたが、方針を転換する形となった。

 また、ベルギーも原発全廃の方針を見直した。

 2025年末までに停止する予定の2基について、稼働を10年延長する計画だという。

 イギリス・ジョンソン首相:「ここ何年も、政府はエネルギーに関する決断を避けてきた。しかし、今回は違う。クリーンで、安価で、安全なエネルギーを次世代に渡さなければならない」

(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年4月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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