感染者1万人超 ロックダウン延長の上海 食料の支援物資を放置?
事実上のロックダウンが延長された中国・上海。全国から食料などの支援物資が届けられているものの、市民に行き届いていない実態が明らかになっています。
無人の上海を進む、イヌ型ロボット。
ロボット
「消毒して、集まらないで、換気して、科学的防疫を」
なんとも言えない足取りで住民らに感染対策を呼びかけます。しかし、感染拡大は収まりません。
上海ではきのう、国内で最も多い、過去最多の13354人の市中感染者が確認されました。1万人超えは初めてで、市当局は事実上のロックダウンの延長を決めました。
こうした状況を受け、中国各地から医療スタッフが上海に派遣されています。その数、3万8000人。中国軍の医療担当要員2000人も上海入りしています。
全土でも競い合うように支援の輪が広がり、食料が続々現地に届くなど、中国らしい“一体感”が強調される一方で、こんな問題が。
マンションの住民
「1、2、3、物資くれ!!」
食料が届かないと市民から不満の声が噴出しているのです。
住民
「早くこっちを見ろ!飢え死にしそうだ!政府は私たちを見捨てた!」
宅配スーパーが通常通り機能しない中、政府から野菜などが支給されてはいるものの十分とは言えず、地域によって届くものにはばらつきがあります。
また、こんなことも。
ドライバー
「感染リスクもある中で食料を運んできたのに、受け取る人がいなくて肉が臭くなってきた」
受け入れ態勢の不備でしょうか。
善意で届けられた食料がそのまま放置されて腐ったり、廃棄されたりしていると指摘する動画が相次いで投稿されています。ロックダウンがいつ終わるのか見通せない中、いのちにも関わる食料の問題。改善は待ったなしです。
(05日16:36)
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