【特集】春野菜が美味しい季節 “青果店”のテイクアウトグルメ

【特集】春野菜が美味しい季節 “青果店”のテイクアウトグルメ

【特集】春野菜が美味しい季節 “青果店”のテイクアウトグルメ

サラダに惣菜、お弁当。販売しているのは、街の青果店。一体なぜテイクアウトグルメを行っているのでしょうか?

■シェフと管理栄養士がいる青果店の新鮮サラダ

まず、向かったのは、東急東横線の学芸大学駅。駅から徒歩2分ほどの場所にある、シェフズマルシェです。

岡村仁美リポーター
「色鮮やかなフルーツや野菜が並んでいますが、皆さん、シェフの格好をされてますね」

実はここ、シェフと管理栄養士がいる異色の青果店。その強みを生かし、2018年のオープン当初からお店の一角でテイクアウトグルメを販売しているのです。

リポーター
「こちらのお店のテイクアウトグルメは何ですか?」

シェフズマルシェ管理栄養士 遠池郁花店長
「日替わりサラダでございます。実際に注文していただいてからこちらでお作りしてます」

青果店直球のサラダ。その日、一番新鮮な野菜をカットして入れてくれるのです。

リポーター
「これすごい量ですね。そしてこれで350円!2人ぐらいで食べられそうですけど」

日替わりサラダ(Mサイズ)は1人前なんと350円。毎日15種類前後もの野菜がシェフならではの美しいカットと盛り付けで彩られています。この日、使用した野菜は19種類。それがこのひと皿にたっぷりと詰まっているのです。

シェフズマルシェ 結城飛鳥代表
「ご家庭でサラダを作るとなると2~3種類が限度なのかなと思うんですけど、いろんな食材を食べていただきたい。サラダをきっかけに新しい食材を知っていただいてというところを意識して毎日お作りしています」

早速テイクアウトしていただいてみると。

リポーター
「野菜が本当に甘くてみずみずしいです。そしてこれだけたくさんあると、とても満足感もありますよね」

また、旬の果物を盛り込んだフルーツパック(690円)も大人気。瓶に入ったフルーツポンチ(小瓶・980円)は1日に4000本も売れたことがある大ヒット商品なのです。

お客さん
「ほとんど毎日のように(サラダを)買っています。自分で個々に(野菜を)買うと大変じゃないですか。でも、ここのは色々なものが混合されていますのでいいと思います」

でも、どうしてシェフや管理栄養士の皆さんが青果店をはじめたのでしょうか?

遠池店長
「元々は飲食店をやっていたということもありまして、自社農園を持っておりますので、農家を経験したり、あと調理を経験しているからこそ、野菜や果物について伝えていけたらいいかなと」

■青果店なのに肉料理も プロの味をお届け

続いては、JR山手線の恵比寿駅から徒歩7分。メルカティーノ広尾店です。青果店なのにキッチンでは肉を焼いています。一体、どういうことなのでしょうか?

メルカティーノ広尾店 高野祐太店長
「元々レストランをやっている運営会社なので、シェフが常駐して店内で全て手作りでお惣菜は作っています」

レストランの運営会社が手がけるこちらのお店。野菜の他にもお肉料理などのテイクアウトグルメが人気だといいます。

高野店長
「コロナ禍で思うようにレストランの営業が立ち行かなくなって、こういった店舗を作って、お惣菜もお野菜もと」

そんなお店の野菜はというと。

リポーター
「レタスが47円、ほうれん草86円、そしてネギが56円!どれも安いですね」

シェフが作る本格的なお惣菜は日替わりで20種類から30種類。野菜系のお惣菜はキャロットラペ(200円)、菜の花の煮浸し(
(200円)、赤キャベツのザワークラウト(200円)など200円台から並びます。

メルカティーノ広尾店 飯田拓平シェフ
「毎日市場から沢山の新鮮なお野菜が来るので、お野菜の美味しさを生かした惣菜を目指していま
す」

シェフの作るお惣菜にファンもたくさんいるようで。

お客さん
「野菜を買いに来たついでにお惣菜を買ったりとか」
「毎日来るよね。安いし美味しいし」

この日のおすすめは鴨むね肉のロースト。表面を焼いて、オーブンへ。そして大きめにカットしたズッキーニやナス、パプリカなどの野菜もソテーすると鴨むね肉のローストの完成です。綺麗なピンクに色づいたお肉に野菜も添えられて、お値段800円。トリュフが香るバルサミコソースをかけていただいてみると。

リポーター
「お肉がジューシーで、これは家では作れない味ですね、さすがプロの味です」

■異色の店員が生む野菜の味

続いては若者に人気の街、代官山。駅から徒歩4分ほどの場所にあるのがその名も「代官山青果店」。

リポーター
「こちらの青果店、すごい行列ができてますね。皆さん何を買っているんでしょうか?」

常時80種類前後の旬の野菜や果物が並ぶこちらの青果店。人気のテイクアウトグルメとは?

代官山青果店 色川裕哉ディレクター
「日替わり弁当になっております」
リポーター
「とっても色鮮やかですね」

平日限定日替わり弁当(648円)はお店の野菜8~10種類に加えて、肉も魚も両方入るボリューム満点のお弁当なんです。お昼から約1時間半で完売するという、その人気の理由は?

お客さん
「周りの店よりリーズナブルな感じ」
「お野菜の味が一つずつしっかり付いていて、美味しいです」

人気の秘密はやはり野菜の味。専用のキッチンで野菜を一つずつ違う味付けにしているのです。ご飯は玄米か、炊き込みご飯から選べます。

お弁当を販売する青果店ですが、実はこちらの店員さん、異色の経歴の持ち主。

色川さん
「元々アパレルの会社でデザインとか、企画や営業をさせてもらっいて、同僚の知り合いに農家さんがいて、新型コロナウイルスの影響でなかなか(野菜を)出荷できないってのを聞いていて、農家さんの食の提供先の協力ができないかな」

そこで一念発起し、2020年の7月に青果店をオープン。現在ではお弁当の他にもプリンやフルーツサンドなどのテイクアウトスイーツも充実しています。

色川さん
「お店に並んでいる野菜を食べてもらう方法としてお弁当が一番わかりやすいので、食べてもらったらまたお野菜を買っていただければ」

店主たちの愛情がたっぷり詰まった青果店のテイクアウトグルメ。
あなたも、その愛情を味わってみませんか。
(04日19:00)

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