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【解説】支持率8割超の中…プーチン大統領に健康不安説も
ウクライナ侵攻をめぐりロシア国内で情報統制を強めるプーチン政権。その成果か、プーチン大統領の最新の支持率は8割を超えるという調査もあります。そんな中で、ロシアの独立系メディアは、プーチン氏の健康不安説を報じています。その背景などについて専門家に聞きます。
■異なる情報。見解が分かれるロシアとウクライナ
井上貴博キャスター:
ロシア国内でプーチン大統領を孤立化させることがいかに難しいことかというところです。
キーウ近郊で多くの遺体が確認された件について、ゼレンスキー大統領は「後ろ手に縛られて殺害されたり拷問を受けたりした人もいた。これは大量虐殺だ」というふうに情報発信しています。一方、ロシア側としては「ロシア軍の管理下では地元住民は誰一人暴力行為を受けなかった。(ウクライナが公開したものは)西側メディアのために制作した作品」ということで、ロシアとしてはプーチン大統領の都合のいい情報を発するというところになるわけです。
もう1つ、4月1日の映像・写真です。ロシア・ベルゴロド州という場所です。燃料貯蔵施設火災が発生しました。これはどういった要因があったのか、ロシア側の発表はこうです。「(ベルゴロド州知事は)ウクライナ軍ヘリコプター2機の攻撃で2人が負傷した」。一方でロイター通信によるとウクライナ側としては「(国家安全保障会議 長官は)ロシアは何らかの理由でウクライナが攻撃したとしているが、我々の情報に基づくと実と一致しない」というところで見解が分かれているわけです。
■ロシア軍のウクライナでの軍事行動について「明確に賛成」が53%
井上貴博キャスター:
ロシア国内の(プーチン大統領の)支持率が発表されました。政府系ではないところという前提があるのですが、ロシアの独立系調査機関「レバダセンター」によりますと、「プーチン大統領を支持する」は83%でした(3月24日~30日調査)。侵攻前の前回の調査(2月17日~21日調査)から12ポイント上昇しています。いかにこの独裁政権、強固な基盤を築けているかというところになるわけです。
少し内訳を見ていくと、ロシア軍のウクライナでの軍事行動について「明確に賛成」するという方が53%、「どちらかといえば賛成」するという方が28%、大多数が賛成しているということがおわかりいただけると思います。
「明確に賛成」している方の内訳、年代別です。18歳~24歳が29%、55歳以上が64%。これは今までもよく言われているところですけれども、比較的上の世代がプーチン大統領を支持している、若者は少し懐疑的に見ているというところも多いと言われていますが、そういったところもこの数字が反映しているというところも言えそうです。
■”真実は伝わってない”
ホラン千秋キャスター:
この(ロシア軍のウクライナでの軍事行動についての)円グラフ見ていきますと、多くの方がロシア軍のウクライナでの軍事行動に賛成という意見なわけですよね。その賛成している人は、実際にロシア軍が何を行っているかということをしっかりと理解して賛成しているんでしょうか?
笹川平和財団 主任研究員 畔蒜泰助さん:
これは、やはりほとんどのロシアの国民が国営放送のテレビを見ているわけです。特に年齢層の高い人、それから地方の人はそうで、また国営放送でなくても実は民間・民放のテレビ局でもほとんどがプーチン大統領のお友だちの影響下にあるということで、そういう意味では特にテレビというメディアに関してはがっちりと情報統制しているということなんだと思います。ですから、真実は伝わってないということだと思います。
ホラン千秋キャスター:
私たちが目にしているような映像を実際にロシアの国民の皆さんが目にしたときにどのように思うかというところも気になるんですけれども、実際にロシアが行っていることと、発表している情報というのが一致しないことが多々あると思うんですが、ロシア側の発表というのは国際社会に向けてのことなのか国内向けのものなのか、どういう意図があってこういった発表をしているのでしょうか?
笹川平和財団 主任研究員 畔蒜泰助さん:
そうですね、やはり基本的にはもちろん国際社会に対して反論するウクライナ側に反論するというのももちろんありますけれども、でもそれは同時に国内向けに行っているある種の情報操作ということもあり、両方だと思いますね。
ホラン千秋キャスター:
国際社会の声がもしかしたら届くかもしれない人たちにも届けるすべがないというところがもどかしい気がしますよね。
田中ウルヴェ京さん:
本当にそう思いますよね。情報の操作って本当にできるんだなっていうことを改めて感じますよね。例えば「明確に賛成」の53%の方々が見ている情報というのは、私たちが知っている情報ではない。でもそのことをご本人たちは知る由もないということなわけですから、そうするとこれ本当かなっていうふうに疑問に思うことすらもしなくなるわけですよね。そうすると、「プーチンさん力強いね、プーチンさん、ウクライナで苦しんでいる人たちを救っている状態なんだ」というふうに思ってしまえば、当然そのことは良いことだ、国際協力になっているとすら思う可能性があるということです。
ホラン千秋キャスター:
やるせなさを感じますよね。
井上貴博キャスター:
これだけ完璧に情報操作、情報統制が図れていると、もう揺らぎないわけですか、政権として。
笹川平和財団 主任研究員 畔蒜泰助さん:
そうですね。もちろん全部完璧に情報統制するというのはできないですし、もちろんメディアの中にも今のロシアの政府主導の報道に(対して)そのままで放送するということを良しとしない人たちもいると。そういう人たちは今、その多くが、やはり辞めていると。おそらくほとんどが国外に退去しているという状況なんだと思います。
■「政権内部で何か大きな綱引きというものが始まっているのかもしれない」
井上貴博キャスター:
真偽のところがよくわからないというところもあるんですけれども、(プーチン大統領について)こういった報道もあるわけです。
健康不安説、これはずっと言われていることで、ロシア独立系メディア「プロエクト」によりますと、甲状腺の病気の可能性が指摘されています。2016年~2020年の間、ソチの別荘に甲状腺がんの専門医などが何度も同行していた過去があり、その数は35回・166日間、共に過ごしたというふうに報じています。医師の話として、医師の人数が2016年~17年で平均5人だったのが2019年で平均9人に増えている。少なくとも2回手術か重大な処置を受けたと、これはロシア側が報じている情報です。
ホラン千秋キャスター:
この状況は実際のところどうなんでしょうか?
笹川平和財団 主任研究員 畔蒜泰助さん:
そうですね、プーチン大統領の健康不安説というのは以前からあって、これはアメリカなんかでも、やはりプーチン大統領がステロイドを恒常的に服用しているんじゃないかというような見方もかねてからあるということなんですね。ただ、今回の報道はかなり詳細な報道なんですよね。この情報が仮に真実だとしたら、これがどこから出てきたのかどこからリークされてきたのかというのが1つ問題になってくるんじゃないかと思うんですよね。
ですから場合によったら、政権内部からこれが出てきているのだとしたら、政権内部で何か大きな綱引きというものが始まっているのかもしれない、ということですね。
(04日19:49)
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