ウクライナ避難民410万人超 一方、ウクライナへ戻る避難民絶えず(2022年4月2日)
(報告:金井誠一郎記者)
「100人以上を乗せた、ウクライナに向かう列車が今動き出しました、窓からは子どもの姿も確認できます」
4月1日、国境に近いポーランドのプシェミシル駅にはウクライナ行きの列車を待つ人の列ができていました。
(ウクライナに帰国する人)
「1カ月前にここに来て、およそ1か月間ポーランドのカトウィツェに住んでいました」
「避難民があまりにも多くて仕事が見つかりませんでした」
ロシア軍の侵攻が続き、避難生活も長期化。
そんな中、故郷の戦闘が落ち着いた人や避難先で仕事が見つからないなどの理由で帰国する人の姿が絶えません。
ウクライナから国外に避難した人は410万人以上。
ポーランドには半数を超えるおよそ240万人が逃れてきています。
(ポーランド在住 東 優悟さん)
「今、ここにはウクライナ人のお母さん1人と子ども2人が寝泊まりしています」
「こちらも同じようにウクライナ人のお母さん1人と子ども2人が寝泊まりしています」
ポーランド南部のカトウィツェに住む東さんは、自宅にウクライナからの避難民2家族6人を受け入れ、衣食住を提供しました。
1家族はトルコの親戚のもとへ移りましたが、今も先は見通せていない状況だといいます。
(ポーランド在住 東 優悟さん)
「戦場にいるお父さんから連絡が来るんですよやっぱり」
「自分は戦場にいても、こんなに子どもたちのことを心配して、奥さんのことを心配しているんだって思うと、避難民に家を提供したからそれでハッピーになることは絶対にないんだろうなと思って」
東さんは支援を募り託児所を作ることにしました。
避難民の子どもを預かり、母親に働いてもらうことも考えているといいます。
(ポーランド在住 東 優悟さん)
「先が少し見通せるかなって思ったんですね、ポーランド社会の中で少しでも生きていける可能性があるかなと、そういう場所を提供できれば」
ポーランド南部のクラクフで会社を経営する吉田さんは、会社のスタッフやボランティアらおよそ10人でウクライナに支援物資を届ける活動をしています。
(ASAGAO代表 吉田祐美さん)
「ここ最近の変化というのは、あのやっぱり一番は医療品。救急医療の需要がすごく高まっているっていうことかなっていうふうに思います」
また活動拠点のポーランド・クラクフについては・・・
(ASAGAO代表 吉田祐美さん)
「6人から5人に1人はウクライナの方みたいな状況になっている」
大勢の避難民を受け入れることでポーランドも疲弊しています。
(ASAGAO代表 吉田祐美さん)
「政府も一般の人も含め、これをどこまで自分たちが続けていける覚悟でやっているかというのは、かなり話題になっていて」
「今後続いていくっていうことは変わりがないので、やっぱりそれに対する支援っていうのはできるところがしていくべきであるし、していかないと一番大変になるのは避難民の方たちなんだろうなと思います」
およそ62万人が避難しているルーマニアでは、ホストファミリーが避難民を受け入れる形をとっていますが、それも限界に近付いているようです。
(ピースボート災害支援センター 上島安裕さん)
「発生から1か月ぐらいはずっと市民で手助けずっとやってきたんですけど、中々それも長期的には難しいっていうことで、ルーマニア政府の方がそういった受け入れの世帯に対する補助っていうのを出し始めたっていうような流れが今あります」
上島さんは、現地である子どもと出会ったことで避難民の心のケアも必要だと感じたと言います。
(ピースボート災害支援センター 上島安裕さん)
「その子はキーウに住んでいる子で、ミサイルが通る閃光を見ていたりとか、家の庭に戦車が入ってくるとか、自分の目で見たことによって、その映像が頭の中に残ってですね、夜眠れないみたいなんですよ、もう1時間に1回は起きてっていうような状態がずっと続いてる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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