【ウクライナ情勢まとめ】マリウポリ陥落間近か…砲撃続き爆発音響く

【ウクライナ情勢まとめ】マリウポリ陥落間近か…砲撃続き爆発音響く

【ウクライナ情勢まとめ】マリウポリ陥落間近か…砲撃続き爆発音響く

ロシアとウクライナの停戦協議が1日、再びオンラインで行われる予定です。前回はロシア側が軍事行動の縮小などを表明しましたが、今も砲撃の音は続いています。こうした中、キーウ(キエフ)の病院の地下シェルターで寝泊まりしている医師が胸の内を語りました。

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先月31日、次々とロケット弾を打ち込み発射しているのは、ロシア側の兵士です。陥落間近ともいわれるウクライナ南東部の激戦地・マリウポリでは先月29日、爆発音がとどろきました。爆発の衝撃か、辺りは真っ白になりました。

先月16日には、マリウポリで1000人以上が避難している劇場が攻撃されました。この劇場から、子供と避難してきたという女性に話を聞きました。

マリウポリの劇場から避難してきた女性
「爆発が起きた時、私は壁に投げ出されました。私たちは舞台を通り過ぎ、人を踏み越えていきました。舞台にいた人たちは、みんな死にました」

今回のロシアによる侵攻が始まってから、すでに1か月以上経過しました。これを受けて、ウクライナのゼレンスキー大統領は日本時間1日午前5時半すぎ、自身のフェイスブックに、「もう36日間ですよ。我々は耐えています。そして、これからも戦い続けます。最後まで。力がある限り」と投稿しました。

こうした中、ロシア軍に占拠されていたチョルノービリ(チェルノブイリ)原発に動きがありました。ウクライナの原子力発電所を運営する国営企業によると、ロシア軍は先月31日、「チョルノービリ原発の管理をウクライナ側に任せる」と表明しました。「ほとんどのロシア軍部隊がすでに原発から撤退し、隣国・ベラルーシとの国境に向かっている」としています。

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そして、1日、ウクライナとロシアの停戦協議が再びオンラインで行われる見通しです。先月29日に行われた協議では、「一定の進展があった」との認識をウクライナ代表団が示しました。

しかし、ロイター通信によると、プーチン大統領は先月30日にイタリア首相との電話会談を行い、停戦について「まだ条件が整っていない」と述べました。ロシア側は「停戦には長い時間がかかる」との認識を示しています。

そのプーチン大統領について、アメリカのバイデン大統領は先月31日、「確証はないが、プーチン大統領が一部の側近を更迭したり、自宅軟禁したりしている兆候がある」と述べました。プーチン大統領は外部との接触を避け、孤立化が進んでいるとも指摘されています。

一方、ゼレンスキー大統領は先月31日、各地で支援を呼びかけました。日本政府が、ウクライナの首都をロシア語読みの「キエフ」から、ウクライナ語読みの「キーウ」に変更すると決めたことを受けて、ゼレンスキー大統領は日本に対しても、「ウクライナ語の正しい表記を採用する日本と、岸田首相に感謝します」と感謝のコメントを自身のツイッターに投稿しました。

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ジャーナリスト・佐藤和孝さんが、ウクライナ・キーウにある心臓外科病院を訪れました。約60人いるという患者の中には、心臓疾患がある乳児の姿も見られました。

キーウの心臓外科病院 トドゥロフ医師
「ここにいる子は、3か月ほど入院しています。この子には重い心臓疾患があり、きのう手術をしました」

ロシア軍の侵攻が続く中、医療は1日も止めることができません。この病院で働く約240人の医師や看護師は、1か月以上家には帰らず、地下のシェルターで寝泊まりしているということです。それでも、トドゥロフ医師は、次のように訴えました。

キーウの心臓外科病院 トドゥロフ医師 
「すべてのウクライナ人がロシアに勝利するため、それぞれの立場で闘っています。私は医師としてここにとどまり、ウクライナのためにすべての時間をささげます」

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ロシア軍の侵攻が長引く中、「日々強まっている」というウクライナ人の結束。市民の戦いも続きます。
(2022年4月1日放送「news every.」より)

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