プーチン大統領「停戦は時期尚早」停戦協議再開見通しも“不透明”(2022年4月1日)

プーチン大統領「停戦は時期尚早」停戦協議再開見通しも“不透明”(2022年4月1日)

プーチン大統領「停戦は時期尚早」停戦協議再開見通しも“不透明”(2022年4月1日)

 ロシアのウクライナ侵攻を巡って1日にも停戦協議が再開される見通しですが、プーチン大統領が「停戦は時期尚早」という考えを明らかにしました。また、原発を巡る不穏な動きも伝えられています。

 市長自ら変わり果てた街を歩きます。

 イルピン市長:「レストランの一部は完全に燃えた」

 イルピンから避難した人:「私を撮って下さい。全世界が臨むのは平和だけです」

 その平和への道のりは、まだ遠いようです。

 イタリア、ドラギ首相:「プーチン大統領に『平和を求める気持ちがあることを示すには停戦の実行が今、最も重要だ』と伝えました」

 その答えは、こうです。

 イタリア、ドラギ首相:「プーチン大統領は『まだ条件は熟していない』と言った」

 イタリア首相との電話会談で「停戦は時期尚早」としたプーチン大統領。停戦交渉は1日にオンラインで再開する予定です。

 首都キーウ近郊のベッドタウンのイルピン。つかの間、砲撃は止んでいました。

 イルピン市長:「ここはとても美しい通りでした」

 マンションは破壊され、ロシア側が兵力削減を公表した後も激しい攻撃にさらされました。

 イルピン市民:「きのうは一日中ここで撃たれました」「ロシア兵がやってきた時はとても怖かったです。殺されるかと思いました」

 ウクライナが奪還、ようやく撤退しました。キーウ郊外には撃退されたロシア軍の戦車の残骸が連なっています。

 イルピンの住民:「ウクライナ軍が来て、ようやく解放されたことを知りました。とてもうれしかったです。ロシア軍が二度と戻ってこないことを祈るばかりです。私のことより子どものことが心配です」

 ただ、この撤退が平和へとつながるほど甘くはないようです。

 イルピン市長:「自由を取り戻しましたが、まだ戻るのは危険です」

 ゼレンスキー大統領は東部への戦力を増強する作戦だとしています。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ロシア軍はドンバス、マリウポリ、ハルキウ(ハリコフ)へ攻撃する可能性が高い。ロシア側の戦略の一部だと理解することが必要だ」

 ロシアに戻る姿は確認されていないと、アメリカも同じ見解です。

 アメリカ国防総省・カービー報道官:「(キーウ(キエフ)から移動を始めた)ロシア軍はベラルーシで補給を受けているとみられる。その後、東部のドンバスに再配置したいのだろう」

 首都キーウ。最前線の兵もロシアの言葉を信じていません。

 兵士:「戦闘行為を大幅に縮小すると言っていますが、キーウ(キエフ)に撃ち込まれるロケット弾が200発ではなく100発に減った程度です」

 火炎瓶を準備し、士気は高いままです。

 ウクライナ軍の兵士:「我々の相手は常識が通じないことを知っているので、どんなシナリオにも対応できる」

 首都陥落を諦めたロシア軍が向かうとされる激戦地マリウポリ。

 すでに親ロシア派の容赦ない攻撃が続いています。

 同じく警戒が必要とされたハルキウ。ガス管が砲撃を受け、数万人がガスのない生活を強いられています。

 地元の人:「ここに軍事施設はなく、住宅街だった。何で攻撃されたのか理由は分からない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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