ドバイ万博『ウクライナ館』展示内容変更…壁には支援のメッセージ 『ロシア館』は?(2022年3月30日)
大阪府の吉村洋文知事が視察に訪れている「ドバイ万博」。大阪・関西万博への参加を表明していない国々に参加を呼び掛ける活動を行っています。そんな中、ドバイ万博ではロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響が出ている会場がありました。
去年10月から行われているドバイ万博。中東及びアフリカ地域で初めてとなる万博で、新型コロナウイルスの影響で1年遅れで開催されています。テーマは「心をつなぎ、未来を創る」。192の国と地域が参加していますが、このドバイ万博にもロシアのウクライナ侵攻の影響が出ていました。
会場内にある「ウクライナ館」では、当初のパビリオンの展示から内容を一部変更して、現在の状況を発信しています。中にはゼレンスキー大統領のパネルが展示されていました。そのパネルには「Stand with Ukraine(ウクライナとともに)」という文字が書かれていました。国際社会への支援を呼びかける言葉や、中央のウクライナカラーのオブジェは“ターゲットにされている”というメッセージが込められているといいます。
(ウクライナ館の責任者)
「元々はウクライナの環境技術について展示するはずだったが、今は“ウクライナとともに”がメインテーマになっている」
またパビリオンの壁には埋め尽くすように張られた付箋がありました。「STAY STRONG UKRINE」といった言葉や平和を願うもの、ウクライナを支援するメッセージが目立ち、日本語のものなど様々な国の言葉で、訪れた人たちからのメッセージが残されていました。メッセージを書いていた人に話を聞きました。ウクライナから万博に来ている間に侵攻が始まったという女性は次のように話しています。
(ウクライナ人)
「私はウクライナが大好きです。すべてがいい方向にいくと信じています」
(スペイン人)
「この戦争が終わって、これ以上、人が亡くならないことを願って書いた」
18歳のロシア人の青年は祖父がウクライナ人だといいます。
(ロシア人)
「戦争が終わってほしいと書きました。今起きていることは恥ずかしいことです。とてもつらいです」
一方、カラフルな外観が目をひくロシア館の建物。その建物の中で、ひと際目をひくのは人間の脳をかたどった展示物。創造性に焦点をあてたものや科学者などロシアの偉人を紹介したものなどもあります。ウクライナ侵攻による展示の変更は特にないといいます。
(ロシア館の担当者)
「万博は政治とは関係がないので展示にも影響はない」
ロシア館の来館者数はおととい1日で4000人ほど、これまでに250万人が来館したということで、軍事侵攻の影響はないとしています。
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