【ウクライナ侵攻】”代理出産”で生まれた赤ちゃん “両親”への引き渡しが決まらず

【ウクライナ侵攻】”代理出産”で生まれた赤ちゃん “両親”への引き渡しが決まらず

【ウクライナ侵攻】”代理出産”で生まれた赤ちゃん “両親”への引き渡しが決まらず

ウクライナの首都・キーウで戦火の中、産声を上げたのは「代理出産」によって生まれた赤ちゃんたち。ウクライナでは代理出産が認められていて、世界各国の子どもを持ちたい人から依頼がありますが、侵攻により、赤ちゃんを両親に引き渡せないという問題が起きていました。

ジャーナリストの佐藤和孝さんが25日、ウクライナの首都・キーウで取材をしたのは、新生児を含めた20人の赤ちゃんが避難しているシェルターです。

看護師
「赤ちゃんのシェルターです」

しかし、看護師たちがお世話をする赤ちゃんたちには、ある事情がありました。

看護師
「この赤ちゃんは中国人です。両親は中国にいます」

実は代理母によって出産されたといいます。ウクライナでは「代理出産」が認められていて、世界各国の子どもを持ちたい人から依頼があるといいます。

代理母は別の場所にある病院で出産した後、先に退院しますが、生まれた赤ちゃんはシェルターへと運ばれてきます。本来であれば、数か月育てた後、海外の“両親”へと引き取られていくはずですが、ロシア軍の侵攻が始まったため、引き渡しが難しい状況になっているということです。

看護師
「(赤ちゃんの両親は)戦争でウクライナに来られません」

さらに、長引く侵攻で、一時的な愛称がつけられてはいるものの、親などからつけてもらう名前を持たないまま育っていく可能性もあります。

ジャーナリスト ジャパンプレス・佐藤和孝さん
「この子たち本来の名前ついてないんですよ。でもここでは、この子たちに名前(愛称)をつけてる」

今のところ、赤ちゃんたちは健康で、必要な物資も足りているということですが、看護師たちは無差別にされる攻撃を恐れていました。

看護師
「怖いです、怖くてたまらない。建物の前で爆発したらどうなると思う?」

それでも――

看護師
「そのまま見守ります。(赤ちゃんが)歩けるようになったら、手をつないで一緒に歩きます」

看護師たちは、侵攻が終わるまで赤ちゃんを見届ける覚悟をしているということです。
(2022年3月29日放送「news every.」より)

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