ウクライナを“朝鮮半島化”か・・・国防省幹部「プーチン氏が分断線」(2022年3月29日)
ロシア軍による激しい攻撃が続きます。ウクライナ西部ルツクの燃料貯蔵施設では、ロシア軍の攻撃を受け、火災が発生しました。
■幼稚園も攻撃「子どもたちに罪ないのに」
ウクライナ第2の都市・ハリコフでは、人々が避難する学校が爆撃されました。
地元住民:「私から15メートルぐらいの距離で爆発した。ここは民間施設だ。学校だ。街を占領することができなかったら、皆を殺そうとしている」
一方で、物資の不足や士気の低さが指摘されているロシア軍。首都キエフ周辺では、動きが後退しています。
ウクライナ兵:「ロシア軍は防衛に集中し、ヘリはもう飛んでいない。ロシア軍はここで苦しんでいます」
しかし、街は一面、がれきの山。被害は甚大です。幼稚園も攻撃を受けました。いつ子どもたちが戻って来られるのか、分かりません。
幼稚園の園長:「多くの子どもたちが苦しんでいるのがとてもつらい。子どもたちには罪がないのに」
■ロシア軍が“人道支援”アピールも・・・
そうしたなか、28日、ロシア国防省が公開したのは、キエフ近郊の街で薬や日用品を配り、人道支援を行っている様子です。物資を受け取ろうと、住民が長い列を作っています。
ロシアの国営テレビは、激しい戦火にさらされているマリウポリから避難したという妊婦の様子を伝えました。ただ、場所はロシア軍が支配する地域です。
マリウポリから避難した妊婦:「銃撃の中で街を出るのは、とても怖かったです。でも、到着できて良かった。ありがとうございます」
人道支援をアピールするロシア軍。ところが・・・。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領:「街は、ロシア軍にブロックされている。マリウポリに出入りができない状態だ。食料や薬、水を運べず、明らかに壊滅的な状況になっている。ロシア軍が人道支援の車両を砲撃し、ドライバーが殺されている」
■1週間以内に“マリウポリ制圧”予想も
ロシア軍にとって、是が非でも攻略したい要衝。それが、マリウポリです。
侵攻開始前から一部地域を親ロシア派が支配し、さらに市民をも狙った攻撃で制圧が進むのが、東部ドンバス地方です。
マリウポリを支配すれば、クリミア半島からドンバス地方、そして、ロシアまで陸路でつながる地域ができることになります。
地元メディアによると、これまでにマリウポリでは5000人近くが亡くなり、子どもの犠牲者は210人。ライフラインが絶たれた街に、現在もおよそ16万人が残されているといいます。
砲撃を受けたアパートの中は、足の踏み場もありません。
住民:「ほら見て、ここに砲弾が飛んできたの。お風呂、トイレがあった。ここは寝室でした」
街は包囲され、いつロシア軍の手に落ちるか分からない状態です。
住民:「生まれてから、ここで育ってきた。夫も同じで、ここで結婚して、子どももできた。今は何が、私たちに何が残っているの。教えて?」
地元当局の建物には、親ロシア派の旗が立てられました。ロシアの国営メディアによると、親ロシア派は1週間以内に、マリウポリを制圧できると見ているということです。
■狙いは・・・ウクライナ“朝鮮半島化”か
ウクライナの東部制圧に力を注ぐロシア軍。そうしたなか、ウクライナ国防省の幹部から、驚きの発言が飛び出しました。
ウクライナ国防省情報総局・ブダノフ准将:「プーチン氏は、我が国の非占領地域と占領地域の間に、分断線を引こうとしている。ウクライナに韓国と北朝鮮をつくろうとしているのだ」
(「グッド!モーニング」2022年3月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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