【環境に優しく】“再利用”に“新素材”も… 広がるSDGs

【環境に優しく】“再利用”に“新素材”も… 広がるSDGs

【環境に優しく】“再利用”に“新素材”も… 広がるSDGs

持続可能な開発目標、SDGsの取り組みが広がりを見せています。廃材を有効活用した家具や、環境に優しい“新素材”を使った衣類も登場しています。各社の取り組みを取材しました。

◇IKEAは家具を“再利用”

北欧・スウェーデン発祥の家具販売大手、IKEA。店内に所狭しと並んだテーブルやソファなどの家具を、どれもこれも“割引価格”で販売しています。

実はこれらの商品に“共通する特徴”があるといいます。

IKEA港北・リカバリーマネジャー 花井伸太郎さん
「お客様から買い取りしたものや、展示品として使用したものを、メンテナンスして販売しております」

“再利用”の家具です。コンセプトは「家具に第二の人生を」。廃棄物を減らす取り組みを進めているといいます。

汚れがあれば拭き掃除をし、ネジの緩みがないかなど、確認した上で販売するということです。

IKEA港北・リカバリーマネジャー 花井伸太郎さん
「ここできれいにしてメンテナンスしていますので、安心してお客さまに使っていただけると思います」

こうした取り組みに客は…

お客さん
「破棄されるのもかわいそうなので、自分で救出して買って、それを家で使うことでなんかためになるのかなと」

お客さん
「(再利用でも)私的にはありだと思っていて。在庫が余ってしまったものはすぐに廃棄してしまうところが習慣としてあったと思うけど、違うよ、もったいないよ」

さらにメンテナンス方法などを伝えることで、家具の“寿命”を伸ばしていきたいということです。

IKEA港北・リカバリーマネジャー 花井伸太郎さん
「サステナブルな暮らしや循環型社会について、興味を持ってもらうきっかけになれば」

高まる“地球環境への危機意識”。

再利用にとどまらず、家具の世界では、使われる“素材”にも変化が出ています。

◇大塚家具は“廃材”利用

大塚家具は、この春から“廃材”を使った家具を発売します。

大塚家具 狛裕樹取締役
「アブラヤシの廃材を使ったダイニングセットになります。この椅子の後ろの部分、見えない部分ですが、こちらにもアブラヤシの廃材が使われています」

果実から、マーガリンや洗剤の原料となるパーム油が採れるアブラヤシ。東南アジアを中心に栽培されていますが、収穫期を終えると伐採され、大量の廃材になっていました。

放置され腐敗が進むとメタンガスなどの温室効果ガスが発生するため、問題になっていたといいます。

そこで、家具業界はその廃材を有効活用する技術を開発したパナソニックと手を組み、家具の一部へと生まれ変わらせたのです。

たとえばダイニングセットなら…

大塚家具 狛裕樹取締役
「(500ml)ペットボトル換算で2万5200本分のCO2削減。家具という身近なものから少しでもSDGs、エシカルなことにつながっていければと」

耐久性などは変わらないため、今後多くの商品で廃材を使っていきたいということです。

◇環境配慮のデニムも登場

そして、アウトドアウエアなどを扱う会社も、環境に配慮した製品の開発を進めています。

ゴールドウイン 渡辺貴生代表取締役
「30年後の大人たちが喜んでもらえるように、我々としてはできることはすぐに始めたいと」

発売予定なのがデニムやフリースです。

記者
「こちら見た目は通常のデニムと変わりありませんが、触ってみるとパリッとした質感になっています」

実は、植物由来のタンパク質から作られた糸を使っています。分解が早く、土にかえりやすい特徴があるということです。

ゴールドウイン 渡辺貴生代表取締役
「やはりフリースとかデニムは多くの人が日常的に着る商品。環境のマイナスインパクトを減らしていきたいと、そういうことを狙った開発になっています」

これらの商品は、今年の秋冬シーズンに販売予定だということです。
(2022年3月24日放送「news every.」より)

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