空襲警報が鳴らない日はいつ 「屋根が一瞬で」在宅中に爆撃も・・・(2022年3月24日)

空襲警報が鳴らない日はいつ 「屋根が一瞬で」在宅中に爆撃も・・・(2022年3月24日)

空襲警報が鳴らない日はいつ 「屋根が一瞬で」在宅中に爆撃も・・・(2022年3月24日)

 ロシア軍の軍事侵攻が始まってから1カ月が経ちました。依然ウクライナへの無差別攻撃が続くなか、NATOによる緊急会議が始まる見込みです。

 チェルニヒウ、アトロシェンコ市長:「ここは直接、撃たれたところだ」

 北部の街は徹底的に破壊し尽くされていました。

 チェルニヒウ、アトロシェンコ市長:「次は行かない方がいい。ロシア軍がいるから。200、300メートルの距離にいる」

 それまで暮らしていた家が一瞬にして破壊される。ウクライナではそんな日々が続いています。

 住民:「爆発した時、寝室にいて私は座ってテレビを見ていた。台所に走ったけど、そこはもうあちこち壊されていた。窓は吹き飛び、煙が上がり、燃えている臭いがした。何も持ち出せず外に逃げ出した」「家に入った時、屋根が一瞬で吹き飛んだ。家に入って倒れこんだ。どこからか水が噴き出していた」

 空襲警報が鳴らない日はいつ来るのでしょうか。

 キエフ、クリチコ市長:「侵攻開始から、この街でロシア軍は264人の市民を殺害した。今も爆撃が聞こえる。死者がさらに増える可能性がある」

 記者会見の最中も空襲警報。爆撃音が鳴り響きました。

 元ボクシング・ヘビー級世界王者でドイツに拠点を置いていたクリチコ市長。

 キエフの姉妹都市ミュンヘンの市議会で、ドイツ語で支援を訴えかけました。

 キエフ、クリチコ市長:「ウクライナの民主主義的価値観の側に立つか、侵略者の側に立つか、どちらかだ。すべての政治家は立場を明確にするべきだ。これは生き死にの問題だ」

 ロシアがウクライナへの侵攻を開始して1カ月が経ちました。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「戦争開始から1カ月が経った。敵が予想した6倍の期間、耐えている」

 ロシア軍は首都の陥落を狙い、「3方向」からキエフに迫っています。

 ただアメリカ国防総省の高官は23日、東側から迫っていたロシア軍が市街地から55キロほどの場所に後退したという分析を明らかにしました。

 ウクライナ軍に押し返され、およそ20キロを失ったと言います。

 また、キエフのクリチコ市長は・・・。

 キエフ、クリチコ市長:「当局情報によると、マカリフの町とイルピンの大部分をウクライナ軍が奪還した」

 一方で、アメリカ国防総省によると、ロシア軍はウクライナ東部、ロシアが一方的に独立を承認した“自称共和国”2つがあるドンバス地方で動きを活発化させているといいます。

 狙いはドンバス地方のウクライナからの切り離しだと言います。

 AP通信によると、NATO=北大西洋条約機構はこの4週間でロシア軍の兵士7000人から1万4000人が死亡したと推計しています。

 そのNATOの緊急会議が日本時間の24日午後6時からブリュッセルで開かれます。

 NATO、ストルテンベルグ事務総長:「NATOのあらゆる領域の強化に対してリーダーたちが同意することを私は望んでいる。その第一歩として新たに4つのNATO部隊を配備する。場所はブルガリア、ハンガリー、ルーマニア、スロバキアだ」

 ポーランド政府はNATOに対し、ウクライナへの平和維持部隊の派遣を要請する意向を示しています。

 これに対し、ロシアのラブロフ外相は。

 ロシア、ラブロフ外相:「派遣すればロシアとNATOによる直接的な軍事衝突になる。決してあってはならないことだ」

 日本時間午後10時すぎにはG7の首脳会合も開かれることになっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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