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【住宅街崩落】他人事でない!大規模盛土の造成地 全国に約5万か所 専門家「徐々に影響出てもおかしくない」
<中谷しのぶキャスター>
崩落の経緯からお伝えします。場所は、滋賀県の南部の甲賀市の信楽町です。画像を見比べましてもかなり広範囲にわたって崩落しているのがわかります。
被害がわかったのは7日火曜日の午前7時過ぎで近隣住民が「崖崩れが起きている」と通報しました。崩落の大きさは、高さ15mから20m、幅は25m、長さ80mほどで、一時停電や断水も起きたということです。
7日午後6時段階で、近隣の25世帯に対し、警戒レベル4の避難指示が出されているんですけれども、これは今も継続中だということです。
<気象予報士・蓬莱大介さん>
今日8日、近畿地方は梅雨明けとなりましたが、今年の梅雨は割と短い期間でした。平年に比べると11日ぐらい短かったですが、ただ、降った時間が長かったというのもあります。降る量も多かったと。
ここ1ヶ月の降水量各地見てみますと、隣の黄色いところがこの30日間の平年と比べてどれぐらい多いかを示しています。近畿地方の中部を中心に平年の1.5倍から2倍ぐらいの大雨が降りましたので、それがまとまって降ったというのが、地盤が緩んだ原因なのかなといったところです。
崩落のあった信楽ですが、日ごとで見ていくと、まず梅雨の期間としては今回短かったんです。梅雨の中休みも普段だったら例えば1週間ぐらいずっと晴れる日が梅雨なのにあったりしますが、今年梅雨の中休みも短かったです。
例えば、6月の前半に台風6号で大雨降りました。梅雨前線で数日おきに雨が降り、6月の後半には梅雨前線プラス台風7号で大雨が降り、7月に入りますと、大雨警報が出て激しい雨が滋賀県の甲賀市あたりで降り、そして週末から月曜日にかけて雨が降りということで、この土の中の水分が抜ける間はなく度重なる大雨が降りました。それが引き金となったのではないかと考えられます。
<中谷しのぶキャスター>
この住宅地は、10年以上前に開発されたニュータウンでした。広いこの山間部を造成して作られた土地です。計画戸数としては1200あったんですけれども、現在、建っているのは約140戸ということで、ポイントは「大規模な盛り土」土を盛って作られる造成地だということです。
こちら山がありまして、盛り土して家を建てるために作られた造成地です。
この大規模盛り土造成地なんですが、専門家の先生にお話を伺いますと、これが今回影響した可能性があるということで、盛り土の劣化が影響したのではないかということです。
長年雨が降って、「土が濡れて、そして乾く」を繰り返して、土などが細かく砕けて排水性や強度が低下していた中、今回の雨も影響して崩れたのではないかということで、これは決して他人事ではありません。
大規模な盛り土の造成地、全国におよそ5万箇所あるということで、今後の懸念があります。「高度経済成長期に開発された地盤に徐々に影響が出てきているのではないか」という指摘されています。
点検管理が十分に行われていないこの盛り土では、造成後30年から40年以上が経過すると性能低下や変状が現れてもおかしくないということで、これ雨だけではなく、地震でも注意が必要です。
<髙橋克哉 解説委員>
専門家の方のご指摘があるように、盛り土の劣化という話と蓬莱さんの解説にあったように雨の降り方がやはり近年おかしくなってますから、二重の意味でリスクが高まっているということは言えると思います。
ただ、5万箇所あるとこれは行政市町村が全て把握することが難しいので、どうしたらいいのか根本的に考え直さなければいけないタイミングではあるなと思います。
<中谷しのぶキャスター>
国も対策に乗り出しています。2004年に起きましたこの新潟県の中越地震で大規模盛り土造成地の調査を開始しています。
全国に5万箇所あるこの大規模盛り土造成地のうち96.1%が現在も調査中なんですが、そのうち調査完了が32.5%ということで、現在も調査中なのが6割程度ということです。このうち工事・杭・擁壁の補強などを行っているのが10地区7市1町実施したということで、6割近くがこの調査中で追いついていない現状があるということです。
こういった国の対策だけではなくて個人で行えるこのチェック方法というのもあります。
崩落の危険性を示すサインとして、「擁壁の長い区間に地面と水平に亀裂が走っている」とか「擁壁に水が染み出ていたり苔が生えている」、あるいは「擁壁の下の部分がぽこっと膨らんでいて崩落しかねないような状況」、こういった状況が見られると土地の所有者による補強工事が求められます。
被害拡大を免れるためにもこういった確認と対策が急がれています。
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