【解説】感染者が3年で40倍に急増「はしか」どう防ぐ? インフルエンザの10倍の強さで空気感染も

【解説】感染者が3年で40倍に急増「はしか」どう防ぐ? インフルエンザの10倍の強さで空気感染も

【解説】感染者が3年で40倍に急増「はしか」どう防ぐ? インフルエンザの10倍の強さで空気感染も

(足立夏保キャスター)
 はしか、麻疹なんですけれども、感染者数というのがこの3年で40倍になっているということで、どうしたらいいか、佐藤アナウンサーに解説していただきます。

(佐藤佳奈アナウンサー)
 そもそも、麻疹とはしかはまったく同じ感染症です。
 皆さん、はしかの方が聞きなじみがあるのではないかなと思うんですが、まずはしかについて見ていきます。

■コロナの約3倍、インフルエンザの10倍以上の強い感染力

 まず、症状は発熱、咳、鼻水など風邪のような症状で、高熱の後に発疹が出たり、はしかで免疫力が下がることによって合併症の危険性もあるということなんです。致死率は0.1%。

 そして、はしかの特徴的なのが「感染力の強さ」です。コロナの約3倍、インフルエンザの10倍以上という強い感染力を持っているんです。

 そして、感染経路にも特徴があります。空気感染するのが、はしかの特徴です。はしかのウイルスは小さくて軽いので、空中に舞ってしまって感染が拡大してしまうということなんですね。

 2016年に関西空港でこんなことがありました。こちらは海外渡航者が感染源となったケースなんですけれども、従業員ら33人に集団感染してしまったんです。

(足立キャスター)
 気になるのがこの感染力の高さなんですけれども。

(佐藤アナウンサー)
 感染力が高いということもありまして、感染の拡大を防ぐために、はしかに感染した人が利用した施設などが公開されているんです。

■感染拡大を防ぐため、感染者の移動経路を公開

 大阪の場合を見てみましょう。こちらは大阪で13日に症状が出た患者の移動経路です。

 大阪府が発表しているんですが、はしかの感染期間は、症状が出る1日前から発疹の出現後4日目、5日目までということで、この方の場合は12日、症状が出る13日の1日前なので12日からの移動経路が公開されています。

 見てみますと梅田や心斎橋、難波など、かなり多くの方が利用される駅を移動しているのが分かります。どの時間帯にどの電車に乗っていたかとか、滞在していたコーヒー店なども詳しく公開されているんです。
 ここまで詳しく公開するというのは、それだけ感染力が高いので、同じ時間に同じ場所にいた人には警戒してほしいというメッセージでもあるんですね。

 はしかの潜伏期間というのは、接触後最大21日間ということで、この方の場合、例えば17日午前8時30分にこの場所にいたんですけれども、同じ場所に居合わせていて、なおかつもしかしたら、はしかかもしれないというような症状が出た方は、最大4月7日まで注意が必要だということです。

 ただ、はしかのウイルスの生存期間というのは2時間ということなので、今もまだこの電車やこの場所が危険だということではなくて、今はもう大丈夫なんですが、同じ時間に同じ場所にいた人だけ注意してほしいということです。

■ソーシャルディスタンスやマスク、換気で感染を防ぐことは難しい

 予防についてなんですが、こちら。
 コロナ対策のようなソーシャルディスタンスやマスク・換気では、感染を防ぐことは ほぼ無理と言われているんです。

 では、どうしたらいいのかですが、感染や感染の拡大を防ぐには「ワクチンの2回接種」が有効だということなんです。

■感染防ぐには、ワクチンの2回接種が有効

 コロナやインフルエンザもワクチン接種がありますが、こちらは重症化を予防する効果があります。一方、はしかのワクチンは、免疫を獲得できればほとんど罹患しない、そもそもかからないと言われているんですね。

 通常1回の接種で95%以上の人が免疫を獲得できるので、2回はしかのワクチンを接種することで、より強固に免疫を獲得することができるようになっています。100%とは言えないんですが、2回はしかのワクチンを打っていれば、ほとんど感染しないと言われています。

■30代から50代の人は「1回接種世代」

 ただワクチンについては、こちらが全国の2024年度のワクチン2回接種率なんですが、91%となっています。

 実は、この日本の中で95%以上の人がワクチン2回接種していると、感染が拡大しないと言われています。少しそこに届いていないんですね。

 9%の方がワクチン2回接種できていないということなんですが、中でも「1回接種世代」という世代がいます。1976年6月から2006年3月に接種対象だった人が1回接種世代と言われていまして、30代から50代の方はワクチンを1回しか打てていないという方が多いということなんです。

 自分だと小さい時に接種対象になっているので、自分が打っているのか分からないということもあるかもしれないんですが。

 さらにこちらも注意が必要なんです。

 「若者世代」。実は若い世代にも接種が足りていない人たちがいるということですので、不安であれば確認が必要だということです。
 こう見ていますと、やはり自分が1回打ったのか2回打ったのか、ちょっと分からないという方も多くいらっしゃると思うんですよね。

 じゃあどうやったら確認できるのかが気になるんですが、こちらです。

■抗体の有無を確認するには?

 まず母子手帳で確認することができます。

 ただ、母子手帳はどこかにいってしまったみたいなこともあるかもしれませんので、その場合は血液検査でも抗体の有無を調べることができます。

 『ten』で調べたところ、4000円前後で検査できるということでしたので、もしかしたら自分は打てていないかもという方は、ぜひこのような形で確認してみていただきたいです。

 そして先ほどの大阪で患者が出た移動経路なんですけれども、こちらに詳しくどの時間帯のどの電車に乗ったかなどがありますが、同じ時間帯に電車に乗っていたとか不安という方の中で、もしかしたら、はしかかもしれないという症状が出た方は、事前に医療機関に連絡をした上で、マスクを着用して、公共交通機関の利用を避けて受診していただきたいということです。

(足立キャスター)
 正しく恐れていきたいなと思います。

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