【解説】播磨灘でイカナゴ漁が17日解禁も明日(18日)で終了、記録的不漁続く 今年の水揚げ量は?

【解説】播磨灘でイカナゴ漁が17日解禁も明日(18日)で終了、記録的不漁続く 今年の水揚げ量は?

【解説】播磨灘でイカナゴ漁が17日解禁も明日(18日)で終了、記録的不漁続く 今年の水揚げ量は?

 播磨灘では、春の訪れを告げるイカナゴ漁が17日解禁されました。ここ数年、記録的な不漁が続く中、ことしの漁獲量は?

 甘辛く炊き上げた「くぎ煮」は地元の名物。ご飯のお供として定着している春の風物詩がここ数年、苦境に立たされています。

 午前4時すぎ。兵庫県淡路市の育波漁港。海の男は、いまかいまかとその時を待っていました。そして…

 報告・山口杏奈記者
「午前4時半です。育波漁港ではこの日を待ちわびていた漁師の方々が出向の準備を進めています」

 午前5時、いよいよ沖に向けて多くの漁船が出航しました。イカナゴ漁の解禁時間は午前6時。

 (Q:画面が真っ黒になっているのは?)
 漁師 「なにも反応がない」

 レーダーを駆使しながらイカナゴの群れを探っていきます。

 そしてついに春の訪れを告げるイカナゴの稚魚・シンコ(新子)の漁が一斉に始まりました。近年は餌となるプランクトンが減ったことなどから漁獲量が激減。多い時は3万トンを超えましたが、去年はわずか63トンとなっていました。

 果たして、ことしイカナゴはどれくらい入っているのでしょうか。

 漁師
 「非常に少ないですね。あってないようなもの。たくさんいいたときの100分の1ぐらい、そんなレベルで、非常に厳しいです」

 この漁船では初日の漁獲量は25キロほど。漁獲量の減少だけでなく、原油価格の高騰により、今後の漁船の燃料代にも不安を募らせています。

 漁師
 「きょうで(漁が)終わりなのか、あした1日行けるのかわからない。 (イカナゴ漁は)1週間もあるものではない」

 一方、こちらは兵庫県明石市の林崎漁港。17日(きょう)午前、体長およそ、4~5センチのイカナゴが詰まったカゴが次々と水揚げされました。

 林崎漁港によりますと初日の漁獲量は去年の2倍ほどとなる約350キロ。

 林崎漁業協同組合 久留嶋継光さん
 「去年と比べたら少し多いが誤差程度。依然としてイカナゴが少ない状態だなと痛感しています」

 漁獲量が減ることで気になるのはその値段。果たして、ことしは…。港では、さっそく競りにかけられました。

 初セリでは去年より3000円ほど安いものの1キロあたり約5000円の値がつきました。

 イカナゴと言えば「くぎ煮」。その調理にはとにかく鮮度が大事。明石市にある「魚の棚商店街」ではイカナゴを買い求める人たちの行列ができていました。

 「2キロ」「はい、2万4000円です」「ペイペイで」

 この店では1キロ1万2000円で販売。

(Q:きょうはどれくらい買われた?)
 「7キロです。料金がびっくり、めちゃ高い」
 「安い時を知っているので、すごく貴重な魚になりました。名物というか春のものなので、おすそわけするのが恒例になっているので」

 松庄商店 松谷佳邦さん
 「もともとは(1キロ)約5~600円の魚。もっと買いやすい魚になってくれたら、イカナゴの食文化盛り上がる」

 ことしも不漁となっているイカナゴ漁。兵庫県は漁業関係者らとの会議を行い、 きょう解禁されたばかりの播磨灘でのイカナゴ漁について18日(あす)をもってことしの漁を終了することを決めました。

 春の風物詩イカナゴ。庶民の味として、手軽に、そして安く手に入る日は戻ってくるのでしょうか。

◇◇◇◇◇◇

(渡邊幹也 アナウンサー)
 関西の春の風物詩だったということなんですが、今も関西でも値段が高くなってきているということで、イカナゴの初競りの値段、2014年は1キロ約800円だったのが今日なんと1キロ5000円上がっていると約6倍の値段になっています。

 さらにはくぎ煮の値段、きょう一パック約70グラムで2000円になっているということなんです。

 鮮魚店の店主は「“イカナゴ離れ”が進んでいる。昔は庶民の魚だったが値段が高くなり春の風物詩というより嗜好品になった」という話をされています。

 ではなぜこれだけ高くなっているのかということなんですが…

 瀬戸内海のイカナゴ漁獲量が激減しているからなんです。

 2004年頃からというのは約1万トンほどでずっと推移はしてるんですが、2016年1万2000トンから2014年一気に1500トンまで下がってずっと低いままが続いているということなんです。

 イカナゴ漁というのが、もう今年きょうと明日で終わってしまう、それだけ制限しなければいけないほどになっているということなんです。

 ではそのイカナゴの歴史というところを見ていきたいんですが、かつてはイカナゴの“大量買い”というのが行われていました。大量に買って家でくぎ煮の“大量炊き”、近所に配ったり郵送もしていたと。かつては容器付きのくぎ煮レターパックもあったということなんです。

 これが阪神淡路大震災をきっかけに全国区になっていったということなんです。1995年被災者が助けてもらったお礼にくぎ煮を贈るというところから“春の年賀状”とも呼ばれていたんですが、最近はなかなか取れなくなっているということです。

 さらに今後も値段が高くなる恐れというのがあり、イラン情勢がイカナゴにも波及しているのかということなんです。

 原油高で漁師の取り分が減るかもしれない、今後のイラン情勢でイカナゴ漁への影響が広がる可能性もあると漁協関係者は話していました。

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