被告の医師「手術の技量なかった。執刀を辞退すべきだった」11件の医療事故…重度の後遺症、2人死亡
兵庫県赤穂市の病院で、女性患者に適切な処置を行わず重度の障害を負わせたとして業務上過失傷害の罪に問われている男の裁判。執刀した被告は「手術に見合う技量はなかった」と答えました。
“手術ミス”により、患者に重い障害を負わせた罪に問われている執刀医の男。当時、赤穂市民病院の脳神経外科に勤めていた松井宏樹被告(47)です。
松井被告が関係した手術でミスが相次ぎ、それらを題材にしたマンガ「脳外科医・竹田くん」がインターネット上で話題となりました。
きょう(12日)法廷に立ち、検察側から「手術に見合う技量はあったのか?」と問われた松井被告。
松井被告
「結果論で言うとなかった。私は執刀を辞退するべきだった」
事故の背景に何があったのでしょうか。
問題となっているのは、2020年に行われた手術です。高齢女性の腰痛を改善する手術で適切な処置を行わず、女性の足などに重い障害を負わせたとして、業務上過失傷害の罪で在宅起訴されています。
当時74歳だった女性は、手術の数か月前までは、自分の足で歩き、楽しそうに過ごしていました。それが…。
手術後に一変。女性の下半身には重いマヒが残り、外出はおろか、日常生活を送ることも難しくなってしまったのです。
告訴状などによりますと、松井被告は女性に対し、「(手術をしないと)人工透析になる可能性がある」などと説明。
ドリルを使用する工程で、松井被告が適切な止血処理を行わず、骨の切除を進め、女性の腰の神経を誤って切断したとみられています。手術前、指導医に対し、「以前に勤務していた病院で200例見たからできる」と説明していた松井被告。しかし、実際には未経験でした。
被害女性
「急に激痛が襲ってくる。夜が怖い。(松井被告に)面と向かって謝ってほしい」
この事故を巡っては5年前、女性側が民事裁判を起こし、松井被告と赤穂市に約8900万円の支払いが命じられています。さらに松井被告は、ほかにも10件の医療事故に関わり、2人が死亡していたことが明らかとなっています。
今週月曜日(9日)に行われた初公判で、起訴内容を認めた松井被告。
松井被告
「詳細については被告人質問で答えます」
きょう(12日)、松井被告は何を語ったのか。神戸地裁姫路支部から最新情報を中継でお伝えします。
◇◇◇◇◇
(取材・報告=瀧本怜佳記者)
午前10時から始まった裁判は、被告人質問などが行われ、午後3時半ごろに終了しました。
松井被告は終始、姿勢よく、はきはきとした口調で受け答えする一方で、廷内で手術の映像が証拠として上映された際、許可なく話し始め、弁護士に制止される場面などもありました。
まず、裁判の中で松井被告は、障害を負わせた女性に対し、「手術の過失は免れない。会って謝りたい気持ちはあった。医師として、その責任は負わなくてはいけないと思っている」などと反省の言葉を口にしました。
そのうえで、「外科医としては今後活動しないが、 医師としては復帰できるならしたい」といった言葉も並べました。
検察側から「手術に見合う技量があったのか?」と問われた際、松井被告は、「結果論で言うと(技量は)なかった。執刀を辞退すべきだった」などと話しました。
その一方で、今回問題となっている手術の際に、助手として立ち会った自身の指導医について、基本的には逆らえず、従うしかなかったとした上で、「骨を削っているときに骨くずが吸引されていなかった」 などと、指導医への不満をあらわにしました。
また、「チームなので、自分1人だけ悪いのはおかしいと思った」などと、今回の医療過誤をめぐり、組織としての責任に言及していたことも印象的でした。
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