「一矢報いるのが人生の意味」旧統一教会に翻弄…安倍元首相銃撃あす山上被告に判決「宗教2世」の思い

「一矢報いるのが人生の意味」旧統一教会に翻弄…安倍元首相銃撃あす山上被告に判決「宗教2世」の思い

「一矢報いるのが人生の意味」旧統一教会に翻弄…安倍元首相銃撃あす山上被告に判決「宗教2世」の思い

 安倍元首相を銃撃し、殺害した罪などに問われている山上徹也被告にあす21日、判決が言い渡されます。被告と同じ「宗教2世」が裁判を通して抱いた複雑な思いを打ち明けました。

 社会を震撼させた事件から3年半。安倍元首相を銃撃し、殺害した罪などに問われている山上徹也被告。

 山上被告
「私がしたことに間違いありません」

 山上被告が殺人の罪を認めたことで、裁判は旧統一教会に翻弄された過去をどこまで量刑に考慮するかが最も大きな争点となりました。

 法廷での証言などによると、山上被告が小学生の時、母親が旧統一教会に入信し、1億円にのぼる献金をしたことで、一家は経済的に困窮。

 裁判では母親と妹が証言台に立ち、献金を重ねた当時の心境と家庭が崩していく様子を赤裸々に打ち明けました。

 山上被告の母親
「自分の子どもたちの将来よりも、献金が大事だと思った」

 山上被告の妹
「母親が私に連絡してくるのは、金の無心をするときだけ。この人は私の母じゃないと思った。私たちは旧統一教会に家庭を破壊された」

 教団への信仰が家族の心をむしばむ中、2015年に献金を恨み続けていた山上被告の兄が自殺。
 この時、母親が口にした「(兄は)献金のおかげで天国に行けた」という言葉が被告を襲撃計画へと駆り立てます。

 山上被告
「(言葉を聞いて)蓄積したものが全部爆発したという感じ。統一教会に一矢報いるというか、打撃を与えるのが自分の人生の意味だと思った」

 山上被告は韓鶴子総裁ら教団幹部の襲撃を計画。しかし、コロナ禍で来日が見通せなくなると、旧統一教会の関連団体にビデオメッセージを送るなどし、繋がりがあると考えた安倍氏に狙いを定めたのです。

 裁判を聞いて、被告の生い立ちが自身と重なったという人がいます。

 電話取材に応じた30代の女性は、旧統一教会信者の両親のもとで生まれ育った宗教2世です。両親は1億6000万円に上る額を献金し、山上被告と同様に家庭は貧しかったということです。

 旧統一教会の“宗教2世” 鈴木未来さん(仮名)
「特に母親が献金をしないでって言っているのにしたりとか、お金の無心を多分大人になってもしてきたところなど、家庭や子供の生活状況を顧みずに(献金を)行っているところなどが、うちの母親や父親にも重なりました。生活的には苦しいはずなのに、家に献金して授かった壺やら写真やらネックレスみたいなのもいっぱい置いてあるので、本当に苦しかったです」
「2世の人生を苦しめてきたことが動機になっているので、そこはすごく同情してしまいますし、すごくもどかしく感じます」

 事件をきっかけに、高額寄付による被害を防止する法律などが国会で成立。
 それまで進まなかった宗教2世の救済が進み始めたことに対しても複雑な思いを抱えています。

 旧統一教会の“宗教2世” 鈴木未来さん(仮名)
「被害を受けてきた宗教2世たちが、行政とかに訴えてきたんですけど、それが一切進まなくて、今になって起こったのは、山上被告が起こした殺人のせいだと思っておりますし、そこまでに至る前に行政や国には私たちの被害に気づいてほしかったなと考えています」

 一方、宗教2世の問題を訴える団体の代表は、被害は高額献金だけにとどまらないといいます。

 宗教2世問題ネットワーク代表 団作さん(仮名)
「決して山上被告は宗教2世問題の象徴でもなければ、アイコンでもなければ、代表でもない。宗教2世の被害というのは千差万別。普通にお仕事をされている職場の隣の人が、自分の苦しい過去をひた隠しにしてきた宗教2世である可能性は十分あると思います」

 被告の“生い立ち”は「最も重要視されるべき事情」と主張する弁護側。
 これに対し検察側は「生い立ちが犯行の意思決定に与えた影響は極めて限定的」で「暴力に訴えることは法治国家では絶対許されない」として無期懲役を求刑しています。

 様々な当事者が注目する山上被告の裁判。判決の言い渡しは、あす21日、午後1時半からの予定です。

 まず、これまでの裁判の中身を振り返っていきます。

 去年11月、山上被告が語ったことですが、「母親の献金で食べるものがない状況になり、旧統一教会に間接的に利用されていると思った」「旧統一教会に一矢報いるのが自分の人生の意味だと思った」と語っています。

 そして、ではなぜ対象が安倍元首相だったのかということについても、「あくまでも旧統一教会が対象。安倍元首相を襲撃したことは本筋ではないと思っていた」と語っています。さらに、「他の政治家では意味が弱いと思った」と話しています。

 争点、生い立ちの部分です。
 検察側は「善悪を判断できる40代の社会人。意思決定に与えた影響は極めて限定的」としています。
 一方で、弁護側は「未成年の時からの悲惨な経験。犯行と一直線に結びつく」と主張しています。

 さらに悪質性です。
 選挙期間中でしたので関係者や多数の聴衆がいました。検察側は「多数の聴衆を殺傷する可能性」。 
 一方で、弁護側は「周囲に銃弾は当たらないと考えていた」と主張しています。

 検察側は、無期懲役を求刑しています。そして弁護側は「無期懲役は重すぎる」としています。
 山上被告への判決は、あす21日午後1時半から言い渡される予定です。

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