珍しい景色が出現?「近畿の水がめ」琵琶湖の水位低下で節水呼びかけ目前 私たちの生活に影響は?
「近畿の水がめ」ともいわれる琵琶湖の水位が低下し、ある珍しい景色も出現する事態となっています。私たちの生活に与える影響は?(報告・阿部頼我 記者)
滋賀県長浜市からお伝えします。琵琶湖の北の端にあたる場所なんですが、水位が下がっときにだけ見られる景色があるんです。
それが私の立っている場所からずっとむこうにカメラを向けますと、島に向かって道が続いているように見えます。実は普段は「琵琶湖の底」にあたる部分なので見ることが出来ないんです。水位が低下したことでこちらの岸と、あちらの離れ小島が繋がっている状況になっています。
ただ、琵琶湖の水位があと数センチ下がれば、節水の呼びかけが行われる目安にまできています。
普段は見ることが出来ない“湖底の道”が夕日が落ちてきたこともありかなりきれいな景色です。離れ小島の「奥の洲」は、野鳥の貴重な生息地になっていて、また、ヨシの草の保護地にもなっているということで、滋賀県はむやみに島に立ち入ったり、野鳥に近づくことはないように呼びかけをしています。
きょう(19日)時点の琵琶湖の水位は、基準となる水位からマイナス72センチで、これがマイナス75センチになると、滋賀県では「水位低下警戒本部」設置の目安となり、節水の呼びかけなどが行われることになります。
ただ、今の時点でも一部、漁業や観光業に影響が出始めているということで、地元の漁業関係者に話を聞きますと、たとえば漁船と港に段差が高くなってしまったことで魚の荷揚げが難しくなったり、船を止める場所や漁を出るための航路が浅瀬に変わってしまうため普段とは別の場所に変えなければならなくなるという懸念もあるということです。
このままさらに水位が低下すると、水中の酸素量が少なくなり、シジミなどの生育にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。
そして観光業ですが、近江八幡市の有名な水郷めぐりでは、船底が川底に着くおそれがあるとして、一度に乗る人数を減らす対策を取っています。
水位低下の主な原因は、秋の降水量の少なさにありました。特に9月と11月は、平年の半分程度の降水量だったということです。ただその一方で、水位低下問題はここ数年、毎年のように起きていて、過去を振り返ると、渇水の危機に陥ったこともあります。
1994年には琵琶湖の水位がマイナス123センチまで低下し、農作物などを中心に10億円の被害が出ました。この年は全国的に渇水の危機になりまして、なかでも香川県では1日5時間の給水制限が行われたということです。そのため市民はポリタンクを買い集めて、水をためておく生活が数カ月続いたということです。
一度渇水になりますと、非常に重大なことになりますので、日ごろから水に対してありがたみを感じながら、生活することが必要だと思います。
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