【解説】あす2日から「マイナ保険証」へ移行 現在の利用率は約37% メリットとデメリットは?

【解説】あす2日から「マイナ保険証」へ移行 現在の利用率は約37% メリットとデメリットは?

【解説】あす2日から「マイナ保険証」へ移行 現在の利用率は約37% メリットとデメリットは?

 12月に入りましたが、いよいよ従来の「健康保険証」の有効期限が切れることに。2日から病院を受診する際には、「マイナ保険証」が原則必要となりますが、みなさん準備は進んでいますか?

 スムーズにマイナ保険証で受け付けをする受診者たち。

 これまで使っていた健康保険証は、1日で有効期限を終え、2日からはマイナ保険証に切り替わります。

 大阪府河内長野市内にあるこちらのクリニックでは、半数近くの人がマイナ保険証で受診しているといいます。

 受診者
 「顔認証でもそのまま、すーっと通ってるからいいんじゃないか」
 「便利やなと思うのと、大事にせないかんな、危ないなというのはいつもありますね。もしものことがあったらいかんなと思いますね」

 クリニックの受付
 「保険証かマイナンバーカードありますか?」

 マイナ保険証を持っていない人は2日以降、あらかじめ送付されている「資格確認書」の提出が必要となります。

 クリニックを受診した人
 (Q:健康保険証 きょうが期限なのは知っていたか?)
 「全然知らなかった。とりあえずかわりの資格確認書はもらってて。今のところ(マイナ保険証の)メリットはあんまりないので、ちょっとめんどくさいかな」
 
 身分証明書や行政サービスなどで利用できるマイナンバーカードに、保険証機能を紐(ひも)づけるマイナ保険証。その大きなメリットは…。

 益永佳奈 記者
 「こちらにマイナンバーカードを入れて認証すると、過去の投薬の履歴や、通院の履歴がわかるということです」

 情報提供に同意していれば、過去に処方された薬の情報などを即座に確認することができるため、薬を処方する際にも迅速な対応ができるといいます。

 ガーベラ薬局の薬剤師・遠矢海人さん
 「お薬手帳を持ってこない患者さんがいらしゃったんですけど、マイナンバーカードは持っているということで、そこから単位での併用薬、飲み合わせがダメなものもあったりするので、それの確認がしやすくなったのが一つ利点かなと。『(マイナ保険証は)実際どうなの』ということはよく聞かれたりするので、『作らないといけない物だよ』ともう伝えていっていいのかなと思っている」

 ただ、マイナ保険証の利用率は全体の4割程度にとどまっていて、厚生労働省は来年3月まで期限切れの健康保険証でも、全額負担を求めないとする特例措置をとることを医療機関に周知しました。

 水野クリニック・小林純さん
 「認知度的には高いので、説明はさほどないのかなとは思うのですが、ただ使用する面で、やはりちょっと不便ですね。操作の説明に時間が取られたりするので、そこが問題かな」

 2日、マイナ保険証に完全移行しますが、その前に!キニナル疑問についてスタジオで解説します。

◇◇◇◇◇

(山本隆弥アナウンサー)
 明日から何が変わるのか、ご覧いただきましょう。

 まず、いま使っている従来の「健康保険証」の有効期限というのは、きょう(12月1日)までなんです。なので、明日からは原則使えないということになります。
 では、明日からはどうなるのかというと、「マイナンバーカード」と紐付けしている「マイナ保険証」に移行するということなんです。しかし、スムーズに移行していかなければいけないので、特例措置として来年3月までは従来の健康保険証が使用可能となっています。

 ではいま、皆さんがどんな状況かを見ていきます。

 マイナンバーカードを持っていても、皆さん安心はしないでください。
 持っていても、登録をしなければいけないんです。「登録をしたか覚えていない」もしくは「マイナ保険証の登録をしていない」という方がいるかもしれません。
 あと任意ですので、「持っていない」という方もいると思います。

 皆さん、いろいろ環境は違うと思います。
 ではまず、持っているが登録したか覚えていない人は、どうすればいいのか、こちらです。「覚えていない」場合は、スマートフォンのアプリやパソコンから「マイナポータル」に4桁の暗証番号を入れていただいて、ログインして確認することが可能です。これをまず確認をしてください。

 「登録していない」場合は、こちらです。「マイナポータル」で登録をする。
 また、これは知らなかったんですが、コンビニなどに設置されているセブン銀行のATMで登録が可能ということです。キャッシュカードという所がありますよね、あそこにマイナンバーカードを入れて、登録することができるということです。
 さらには医療機関や薬局にあるカードリーダーでも、紐づけることができるということです。

 さあ一方で、「マイナンバーカード」を持ってない人はどうすればいいかということです。
 「資格確認書」というものが送られているんですよね。これが従来の保険証の替わりになります。有効期限は最大5年なんですが、加入している保険組合や自治体によって、1年だったり2年だったりしますので、そこは確認をお願いします。
 期限が来れば自動更新されるということですので、これを持っていれば、一応、医療は受けられる、受診はできるということです。

 この「資格確認書」いま説明しましたが、実はもう1枚書類があるんです。

 それが何かというと、「マイナ保険証」をすでに登録している方に送られる「資格情報通知書」というものがあるんです。こういったお知らせの文面、プリントが皆さんの元に送られてきたと思うんですが、この紙の下の部分、点線があって切り取り線になっているんですけども、ハサミで切り取って保管するというものなんですね。
 この「資格情報通知書」一体何なのかというと、どういう時に使うのかというと、例えば医療機関で読み取り機器が故障していて読み取れない時に、マイナンバーカードと一緒に提示すれば、保険診療が可能になるというものなんです。

(黒木キャスター)
 病院に行ったりする時に、マイナ保険証と紐付けている方は、「資格情報通知書」も持って行った方が安心ということですね。

(山本アナウンサー)
 さあそして、マイナ保険証の利用率なんですが、こちらです。2021年から始まっているんですが約37%と、まだ4割にも到達していないという状況なんです。

 では、メリットとデメリット、どんなことがあるかを見ていきます。

 まずメリットです。過去の薬の情報など、医療機関・薬局で共有ができるということ。あと、救急搬送時に病歴や薬など、救急隊員もそうですし、患者さんも説明しなくてもいいので、こういった点にメリットがあります。

 デメリットとしては、資格確認でのトラブルです。窓口で通信が悪くなっているのに、「これ何ですか、何ですか」となってしまって、今年8月以降に約7割トラブルが発生しているということです。
 あとマイナンバーカードの有効期限です。本体は10年なんですが、電子証明書の有効期限は5年なんです。これが切れると、「マイナ保険証」としても使えなくなってしまうということで、このあたりの有効期限というのも確認しなければいけないということです。

 そして今回調べてみて気づいたことがあります。やっぱり「安心」という部分ですね。医療を受ける際には、やっぱり「安心」という部分が必要で、医療機関も利用者側もいま、不安に感じています。安心というものを感じられれば、利用率もどんどん上がっていくかもしれないですし、さらにはセキュリティの情報の部分も、しっかり考えて進めていってほしいと思います。

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